経験とは、活用できるもの

「経験を活かして、転職したい」と相談される。

よくよく話を聞くと、それは、経験や知見の類ではなく、所属していた会社のルールに過ぎないことがある。

はて、経験とはなんだろうか。

仲良しのシェフが言う。「経験で焼き具合が分かる」

それは、失敗も成功も積み重ねて得られた「感覚」だろう。

私も、お客様の書類を作っていて「どうしてそういう風に思いつくのか」と聞かれることがある。そういう時は「経験を積んでますからね」という。

しかし、一方で経験に頼りすぎて失敗することもある。
本当は、もっと違うやり方があるのに、経験が邪魔をすることだってある。

経験が成長を阻害する。
培った経験が、知見を広げる

似たようなフレーズだが、出てくるものは全く違う。

そこから、考えられることはなんだろうか。

今のところの私の結論は、
経験は活用できて経験という。
経験とは、こだわりではなくて、適切に道具を選んで使う力。

である。そうでなければ、「個人の感想」に過ぎない。

適切な場所での適切に生かせる経験を積み、お客様やスタッフに還元していきたい。