底にある問題

「それを買って何ができるの?」
というのは良く聞かれる質問だ。
うちはパソコン教室でありながら、パソコン以外のことも良く聞かれる。
パソコン関連で言えば「ね、インターネットって何ができるの?」
「何でもできますよ」というのは余りにも漠然として彼らは納得しない。
できることを一つ一つ並べて言っても納得しない。


私の好きな本(好きな本リストにもはいっていますが)に
「学校のテストで満点をとるには、教授が望みそうな事を書く事が正しい」というのがあった。
大学時代に一般教養の授業で思い切り自分の意見を書いて、見事58点で落とされたことがある。(60点が単位取得ラインだった)
私はその答えで正しいと思った。(どんな答えだったかは忘れたが)
でも、教授にとってはその答えは満足のいく答えではなかった。
それを「私の意見を認めてくれない!」と思う事はない。
私は、教授が欲しがっている答えを書くべきだったのである。単位が欲しかいのなら。(ただし、授業に出ていなかったので、どんな答えが欲しかったかは知らない。それは大問題)
シニア向け・シルバー向け製品・サービスの中には一方的に「これがこうだから便利なんですよ」と言っているものがある。それは、あくまでも製作者側の立場であり、彼らの立場ではない。
彼らから見たら「で、どーしたの」「で、なにができるの」「で、何がお得なの」
彼らを満足させる答えは出ていない。
例えばインターネット。
あまりにもできることが多く、で、「なにができるの?」と聞かれた場合。
その人の意見を聞きながら、全て「ね、それってインターネットを使うとこうなるんですよ」と提示していく。
「何をしたいんですか?」と聞く人も居るが、何ができるか解からないのに、何をしたいかなんて解かるわけがない。ただ、インターネットをしたいのだ。で、インターネットをすることで何ができるのかを知りたいのだ。
この辺は話していると堂々巡りになりかねない。
意見を聞くだけじゃなくて、+アルファな意見を提案していく。
それも解かりやすく。
シニア層と会話している人を見ていると、方向が全く定まらない人が多い。
彼らが底に抱えている問題を、自分の物差しで計っているのが原因だ。
本当に、底にあるのは何なのか。
それをシニア・シルバービジネスをやる人は考え、そして伝えるすべを持たなくてはいけない。
※おかげさまでプレゼント、色々な企業様からご寄付いただいております。本当に有難う御座います。
引き続き募集しておりますので♪お気軽にお声をおかけ下さい。ロゴ入りTシャツとかでもOKです。(笑)うきうきでワクワクな卒業式を目指してがんばります。(参加者は70名になる予定です)