シニア層と中学生
最近バタバタしておりまして、更新が遅れてすみません・・・。遊んでいるわけではなく・・・。
時折ボランティアで中学にパソコンと人生(笑)を教えに行っているのですが、中学生のPC操作とシニア層の操作の違いに毎回驚いています。
例えば中学生はページが出たときになんの迷いもなくスクロールしますが、シニア層は見た瞬間に自分のほしい情報が少しでも表示されていないとスクロールしない。中学生は目的のページが表示されなければ「戻る」ボタンを押しますが、シニア層は「閉じる」ボタン。別ウィンドウが出て、元のページが見えなくなっても、タスクバーでさらりと中学生は画面を切りかえますが、シニア層は「なくなった!!!」ともう一度スタートボタンから新しくIEを立ち上げます。
普段シニア層に教え慣れている私としては、自分が中学生に教えるときにシニア層への教え方を癖で持っていってしまい、その理解力の速さ、そして、しりたいことのズレに毎回びっくりさせられます。
例えば50歳代と60歳代でも操作が違います。これは慣れているから、という問題だけではなく、やはり老化の問題も含まれています。年をとってきているなあ、と普段シニア層に接していて思うのは、視野の狭さ。中学生は人生の視野がまだ狭いかもしれませんが、シニア層はリアル視野が狭くなる。50歳代は見えているものが60歳代になりその見えているものが小さくなり、そして、70歳代になるともっと狭くなる。その辺の細かい話はいずれしていきましょう。
従来ウェブサイトでの視線はZ型やなんとか型といろいろといわれていますが、シニア層は最初の視点が画面の真ん中に来ます。画面の真ん中でそのページでできることを判別します。女性は男性の手を見て決めるとかどこぞのモノの本に書いてありましたが(ほんとかな?)、シニア層は画面の中央を見てそのウェブサイトがウェルカムかどうかを決めます。そして女性は画像情報を、男性は文字情報を見て、そのウェブサイトの価値を決める。
中学生は画面を見渡す。シニア層は画面を見つめる。
検索ボックスがあった場合、中学生はその検索ボックスが「どこの」検索ボックスか判断できる。しかし、シニア層はGoogle検索ツールバーのボックスも、サイト内検索も区別が付かない。
「それは使い慣れているという問題ですか?」というご質問をよくいただく。
「例えば、今の、ネットを比較的使い慣れている団塊世代が65歳になった時、どうなるんですか?」
それはどうなるかは私には正確には解りませんが、使い慣れているからこそ、「使える」と思っているからこそ、体の老化についていけないが故の問題点が生じると考えています。
それは5年前にわが教室に通っていらした方が久しぶりにいらして、ウェブ操作をしたときに愕然と感じる老化でもあります。「前はそんなことなかったのに!」と驚くことも多い。
と、まあ、中学生とシニア層の違いをツラツラ書いていきましたが、本日のオチ。(今までオチなんてなかったのに)
中学生とシニア層の決定的な違い。
中学生は私の年を聞いて「オバサンだ!」と言い切ったが、シニア層は「まだまだ若いわね」と言ってくださる。
やっぱりシニア層といるほうが楽しい気がする。(笑)もちろん、中学生には「君たちもあっというまにミソジさ。」と脅しておきましたが。本日、中学生のパワーに完敗です。