生きてる世界が違うから

シニア・シルバー層と話していると、色々と思うところあり、面白い。
よく「若い子と話すなんて緊張するよ」と言われるが(その緊張は比較的早急に取れるが)
多分、「若い子の考えていることなんて解らないし、きっと話が合わないもんね」と思っているからに違いない。
しかし。
Aさんはめっちゃ若い。54歳とはいえ、見た目は40歳前半、私も実年齢を聞いたときは目からビームが飛び出るほど驚いた。昔の漫画風に言うと椅子の上から15センチくらい飛び上がったという感じかも知れない。
彼女は「同い年の人って話が合わないのよね。みんな所帯くさくって。」という。やたらと若さを誇張するわけでもなく、自然体で無理をしていないからものすごく若く見える。「でも、老眼が最近本当に進んじゃってね。ホームページとか見るのがしんどくなるのって年なのかしらね」


理解ができないのは、若いVSシニア、というだけではない。
シニア同士もそれぞれバックグラウンドが違うのだから、色いろな考え方がある。
十人十色、だ。ほんとに。
そんなんだから、言葉の定義がまず違う。
一つの言葉をとっても、その言葉を背負って50年、60年経つと言葉が熟成されてくるから、それぞれの個性が強くなる。だから、「あたりまえだろう」と思って使う日本語が、彼らにはぜんぜん別の意味でとられることもある。
言葉は受け取られて始めて完成する。
最近、この言葉を実感しているのですが
今、シニア向けサービスに提供しているその言葉は、きちんと受け止めてもらって
そして、同じ意味で理解されているでしょうか?