ほら、私たちって若いじゃない?

シニア層へヒアリングをするといつもいつも思う。
なぜ、彼らは「ほら、私って若いから」とか「自分は若いんだけどね、他の人はね」という言葉が出るんだろう。
今、とあるヒアリングをしているのですが、団塊世代の若さには脱帽する。
でも、意外と思考は「古い」
思考が古い、というのは趣味や好みが昔のままであるとかという意味であり、考え方が堅い、軟らかいという意味ではない。そもそも、考え方が堅いとか軟らかいとかどうやって計るか解らないから。
「ほら、私たちって、GSとかの追っかけとかやってたのよ。だから、今の若いこの感覚と合うのよね。」とおばさまが言う。「でもね、やっぱり同年代って面白いのよね」
ヒアリングしていて気付いたのは、若いこといることが多い人の方が、同年代といる人よりも、疲れていて老けている。そして「若い子にはついていけないから」というせりふを言う。
しかし、同年代の方と遊ぶのが多いという方は「私って若いしー」「ほら、よんさまとかって私たちばっかりじゃない、追っかけてるの」「あのころはなんとかという芸能人がいてねーきゃは」同年代とばかりいるから、年をとる比較がないように思える。
私は、5年前に「年齢というのは比較してとるものだ」ということを言い始めた。例えば自分は60歳だけど、多分、「一般的な60歳より若く感じる」ということだ。それは、自分が想像している「60歳」より自分の方が若いから、私は若く見えるという(ちょっと破綻気味の)理論である。
それと同様に、娘・息子以外のリアル若い人が周りに少ないと「あたしって、もしかして若いんじゃない?(ちょっと語尾あげ)」と思う、思い込むことが最近解ってきた。これがリアル若い人が近くにいると「私はそれ相応に年をとってるわね」と思うきっかけができる。要は気付くってこと。となると、いない人よりも老ける。(たまに例外もいるけど)
まあ、女性の消費行動の主な要因?は家族だということは前前から言っているのですが、最近、そういう周りの環境も女性に大きな影響を与えるんだなあと、ヒアリングを楽しんでます。