不満は全てのビジネスの元。
仲良しのMさんと5年前,ランチをしながら「不満って言うのはビジネスチャンスだね」という話で盛り上がった。
多分、守ると攻めるはどちらが難しいか、ということについて本気で論議していた頃のことだ。
「こうだったらいいのにな」というのは甘い言葉だ。
私の友人に建築士がいるのだが、彼がある日言った。
「素人が作りたい家、というのはパーツで考えられないから住みやすい家とはいえないんだよね。でも、今の家の不満をきちんと言ってもらえればその人が何を重視しているかの傾向が見えるんだよ」と。
こういう機能がほしい、ああいう機能がほしい、というプラスの要望より「どうしてここがこうならないの?」という自分が聞きたくない言葉に耳を向けよう。いやな気持ちはよくわかる。
「こうだったらいいのになー」という声はなかなかでてこない。
ほとんどが不満を「仕方ない」とあきらめている場合が多いのだ。
そこで、あきらめず、「仕様ですからしよーがない」なんてくだらないなんてこともつぶやかず(最近、所謂オヤジギャグ度合いが増しているのですが)その不満はどうやったら解決できるのか、耳を傾けてみませんか?
本音の「こうだったらいいのになー」は聞くのは簡単。
その裏にある不満に気づけるかどうか。その不満は本人も気づいていない場合が多い。妥協してしまっているのだ。だから、それが解消されたとき「なんだかすっごい!」ということになる。
その、不満に気づけるかどうか。
そこが問題である。