シニアマーケットの攻略方法

先ほどの話を聞かないシニア、の話の続き。
これは広告マンの受け売りであるが商品の反応3種類。
1)そんなの知ってる。
2)へえ、そうなんだー!
3)意味わかんない。
そう、伝わる広告とは(2)を狙うべきなのである。
が、多くの人は、シニア層の実態を知らないが故に、妄想シニア層に語りかけてしまうため(1)を踏みがちである。実際にシニア層がシニア層に説明するときですら、彼らは「シニア層」という妄想をワンサカ作り続けている。そして、「そんなのしっとるよ。」と話を3秒で打ち切られてしまうのである。
へえ、そうなんだーを作るためには、相手の一歩先をいくだけでいいのだ。10歩先を行く必要もないし、同じである必要はもっとない。1歩、先を見せてあげる。3時間先の、もしくは3週間先のあなたを想像させてあげる。「へえ、そうなるんだ。」とか、「へえ、そうなんだ」と相手に妄想を抱かせること、これがキーなのだ。
よく、「僕たち若者と変わらないですね」と言われるが、当たり前のことである。にんげんだもの。
1歩先を想像させるなんて、若者相手に今までずっと語りつくされてきたことだ。
この広告マン・T先生の言葉もかれこれ10年前に聞いたものだ。
シニアマーケットの攻略方法で足りないこと、それはきちんと相手の事を理解するという、戦略の基本的項目を守れていないだけなのである。「シニア層はもっと特別だと思ったのに、同じじゃないですか!」あなたは、経年変化、どれほどする予定ですか、鱸ですか、とオーラでしゃべってみる。
同じであること、違うことも肌で解りながら、妄想シニアではなく、現実の、3次元のシニア層に1歩先を提案する。
言うは易し、行うは難し、ここで横山やすし、っていったら失笑を買うだろうなと想像しつつ、妄想シニア相手ではシニアマーケットは攻略できない。とまじめな顔でつぶやく。
さあ、書を捨てて町へ出よう!シニア=刺抜き地蔵ではないところに出てみよう!