教わるタイプ

シニア・シルバー層を教えていて、教わるタイプには5通りくらいあるなあと思う。
1)基礎からきちんとできるタイプ・学ぶことを喜ぶタイプ
2)つまみ食いするタイプ・今が楽しければそれでOKタイプ
3)進むことが目的なタイプ・通うことが目的タイプ
4)いいわけから入るタイプ・ネガティブタイプ
5)とりあえずお任せタイプ
それぞれの解説を。
1)基礎からきちんとできる人
最近、80歳代に多い気がするんですけどね。仕事もきっちり、生活もきっちりのきっちりさんは躓いたところをしっかり復習できるし、自分のために、学ぶことを楽しむ。
新しい技を知ると笑顔で、「ああ、今日も一つ解って楽しい!」と仰ってくださる。
わからないことはとことん聞く。
ただし、希少価値。ものすごく少ない。
比較的出世した人か、すごく真面目な職業の人が多い。我が道を行く。
2)つまみ食いをするタイプ
「結構解ってるんだけどね」が口癖。「わからない所だけが知りたいんだ」と仰るが、基礎ができていないので突貫工事になりやすく、忘れやすい。
以前の経験を重視し、やっていた過去の記憶に忠実だが、記憶は成功体験のみで内容が伴っていないのが玉に瑕。
自分のしたいことが定まっていて、自分の実力をおざなりにしている。
自分の思い通りにならないと少しイラッとする。
急がば回れ、という言葉を提案したい。
基礎、という言葉がとても嫌い。
一番多いタイプ。その道の偉い人は1)か2)で二極化。偉い人はすべて部下がやっていたので、部下の実力か自分の実力か時折混同してしまうみたい。あとは、財力がある人はココ。
3)進むことが目的なタイプ
そのまんま。とにかく、少しでも先に進みたい。頭の中に入るかどうかは2の次。
子どもを教えていてもこのタイプは多い(笑)ハンコをもらうことが生きがい。
しかし、進むことに感動を覚えるので、学んでいる間は楽しそう。ただ、少し難しくなると挫折しやすい。
比較的若い世代(50歳代)に多い。結局パワーがあるからだと思う。
そういえば、私も昔18切符で日本一周をしたことがある。そんな感じ。電車に乗ることが目的でした。ええ。(1日かけて東京→熊本まで行きました。よく解らなかったけどパワーが楽しい)
4)いいわけから入るタイプ
まず自分ができないことから説明をする。いいわけから入ってしまうので、キレやすいのが特徴。
できない理由を並べてしまう。でも、一度納得できると突然はまる。
やりたくないのに、という愚痴が多い。
たぶん、愚痴を言ったり、言い訳を言うことで、自分を防御しているんだと思う。
プロになるわけじゃないのに、とか、そういう感じ。
5)とりあえずお任せタイプ
言われた通りにしますから。やりたいことは特にありません。という、真面目なのか何なのかよくわからないタイプ。
とはいえ、私も陶芸習っているときはこれかも・・・特に目的はないが、通うことで自分の存在を見つめてる?
#あ、陶芸は楽しいですよ。
学びの王道はないけれども、いろいろな方を見ていて、焦らず、地道に、基礎から、反復しながら、というのが一番身に付くんだなあと思う。
ところで、今週の木曜日は大人の数学塾です。もしご興味をお持ちの方がいらしたらご連絡いただければ幸いです。学生時代に戻ったみたいでとても楽しいですよ。
ところで、東京・高砂に教室がオープンいたしました。
お近くにお住まいの方がいらしたらぜひ。