FとZの呪縛

10月 18, 2017

アイトラッキングによるウェブサイト問題抽出サービス見エールを始めて、趣味と実益を兼ねて(?)よくトラッキングをしている。
数名のECサイトオーナーさんが見学にいらしたり、パートナー企業さんのプレゼン資料に利用していただいたりと、いろいろサイトの問題点を洗っている毎日です。
そんな中で、ウェブサイト制作をしている人に根付いている「FとT」。
これを「FとZの呪縛」と呼ぶことにした。
そのF,Zというのは、ウェブサイトをどのようにユーザーが見ているか、ということである。
よく、「ウェブサイトはz型っす」とか「いや、今時はF型っす」とか、いろいろ、まことしやかに流れているわけだが、実際にウェブサイトをアイトラッキングすると(弊社ではこれを「見エールします」といいます)そんな法則は、表向きだけで、実はサイトの写真の配置によって視線の動きはまーったく違くなっている。
本来なら、絵を描いてここにアップすべきなのですが、そこまでマメじゃないので文章だけの説明で分かってほしい・・・(いつかサイトにきちんとアップします。)
左にナビゲーションがあるのか、右にナビゲーションがあるのか、写真の配置が大きく一枚だけなのか、2枚なのか、3枚なのか、それによっても、視線の動きは全然違う。
さらに、写真が一発で理解できるのか、理解できないのかによっても、ガラリと視線の動きが変わる。
トップの画面が分かりにくい場合、人は、それの正体を求めてナビゲーションやロゴマークに目線が移る。
が、トップの画面が解りやすい場合は、読む気を起こし、視線は下に向かう。
コンテンツが縦に長い場合、飽きが来て途中でかなり読み飛ばす。その読み飛ばしっぷりはすごい。何かにたとえようと思ったが、たとえられない。
よく、アイトラッキングのヒートマップの画像で真っ赤になっているところがあるが、あれは、けっして「興味がある」からではない。「意味が分からないから」熟読のときの方が多い。特に、ECサイトでは。
新聞サイトなどでは読まなくちゃいけないので、時間もかかるから赤くなるのだろうが、ECサイトや商品情報サイトでは、まずじっくり読まれない。大見出しだけ、ポンポンと読んで、興味のあるところだけ「視線でうっすら色がつく」感じで軽く読む。
某サイトで、某部分がみんなに見られてヒートマップが真っ赤っかになったのだが、それはみんな「読んでも意味が分からない」というところであった。そういうものである。
「あいつ、俺のことずっと見てるぜ。あいつ、きっと俺に気があるぜ。」
と、思っていたのに
近づいてきた女の子が
「青海苔ついてますが。」
と耳元で囁いたような、そんな感じです。
ということで、「ウェブサイトはF型で見られている」というのは、ちょっとした「モテガールはふわゆるカール」みたいな女性雑誌と同じノリだと思ってほしい。「このデニムであんちくしょうなあいつを口説く!」みたいな、男性雑誌と同じノリだと思ってほしい。(そんな男性雑誌あるかー!>自分)
それぞれのサイトの、それぞれの見方がある。
絶対はない。
一人でも視線の動きを見て、問題点の解説を受けて、「うぉー」と問題意識に気づくことはすごく重要だと思う。
FとZの呪縛から、もうそろそろ、解き放たれた方がよい。
ということで、弊社では、8月25日にアイトラッキングによる問題抽出サービス見エール無料体験を行います。
たくさんご応募いただいた場合には抽選になりますが、
別にこれでオシウリとかもなく、ただ、一人でも多くの方にお気づきいただきたい!というのが趣旨ですので、お気軽にお申込みください。
あと、実際に「触ってみたいよね!」という気分を共有したいということもあります。アイトラッキングを持っていないときに「うー、実際に触ってみたい・・・」と思っていたのですが、そんな気持ちを持っている方に、楽しさと気付きのおすそわけです。
ご応募お待ちしております。
アイトラッキングによる問題抽出サービス見エール無料体験について
申込フォームは、このサイトから「申込はこちらから」をクリックしてくださいませ。
お会いできるのを楽しみにしております。