仕組みがわからないから

ここのところ、毎日がお祭り騒ぎです。
新学期ってすばらしい。
うちは企業から新人さんが研修にいらしたりもするため、老若男女入り乱れての大騒動となっています。
そんな中でインターネットを始めたYさん(80歳)
インターネットをしてみたい、僕は株がやりたい。
株のページを見せる。
「意味がわからない、どこをクリックしろと指示がない」
・・・。
Yahoo!のファイナンスを見せる
なるほど、ここに入力すればいいのか。
簡単だな。
そう、シンプルならば、それは第一関門クリアなのである。


たとえば、初デートの時だってそうだ。
自分のことをよくわかってもらおうと思い、相手に見くびられちゃいけないと、自分のすばらしさについて語り、自分の仕事内容についてひたすら語る。
相手から見たら「へーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」と思っておしまい。
「いつになったら、この人の話は終わるんだろう」と思わず見つめてしまう。(目がうるうるしているのは、あくびをこらえているだけだ)
今、シニアにとって使いやすいウェブサイトとは。とまとめているのだが
何もかもトップページで言おうとする人が多い。
まさか。「お客様は3クリックで逃げちゃいます」なんていまさら言う人も少ないだろうが
5クリックしたとしても、最初からぎゃーぎゃー言われちゃ逃げちゃいますよ。
もちろん、ドンキホーテみたいな掘っても掘っても、なつくりがあってもいい。
でも、そうでないところはそうしてはいけない。
答えが複雑すぎるとそれは時間の無駄になる。
シンプルに、そうだよね、といわせられるものかどうか。
複雑なほうが頭がよく見えるけど、多くの人は話を聞かずに眠ってしまう。
「頭よい人はすごいけど、私には関係ないや」
私が現在ひそかに尊敬している人は、ものすごくわかりやすい説明をする人です。
IT業界には珍しい。
わからないことを前提として説明できるすごい人です。ものすごく頭もいいですし、そのため、IT業界に詳しくない人もその人の話を興味深く聞く。多くの技術者・IT業界どっぷりな人はこのような説明はできない(その方もどっぷりですが、珍しい)しかし、周りがIT系(なんじゃそりゃ)ばかりだから、自分が話していることが、業界的話であることにすら気づかない。だから、最初から言い過ぎてしまう。
ウェブも肩の力を抜いて、シンプルに、伝わるように作ればいいのに。と思うのですが。