オフィス退去備忘録~その3 粘る~
小康状態
休業中にオンライン研修がはじまり、試行錯誤の毎日。
同時に、空き時間を見て、撤去する部屋を片付けなければならない。
仕事は一気に体力仕事になった。教室が休業中だったのも災い転じて福となす。
4月14日、友達の友達の施工業者さんが見積もりに来てくださった。
「これって一般的には、大家さんの負担ですよ…」
「ここはこんなにいらないですよ」
「ロールカーテン撤去になんでこんなに費用が!?」
と確認、細かく見積もりを出してくださった。
交渉開始!!
出していただいた見積もりを元に不動産会社さんに交渉開始。
「これは不要なのでは?」など項目にチェックをしていったところ、
4月22日
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167万円
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の見積が再提出された。14万円の減額である。
その時に、原状回復から外された項目は
SP扉 OP塗装 14000円
出入口 OP塗装 14000円
ベランダ避難梯子BOX・ドレン OP塗装 3500円
各所下地調整 8000円
これは、本来は大家さん負担のようだ。すぐに引いてくれたので、そう思う。無知とは怖いものである。
しかし、それでも、相見積をしてくださった方よりもはるかに高い。
オプションB
内装をサラにして指定されている業者さんの施工を最低限にする計画を立てる。
先に内装だけ相見積もりしてくださった方に頼むか…。考えなくてはいけないことばかりだ。
残る部屋の改装も考えなくてはいけない。
考えたら机など動かしたり、捨てるものを決めなくてはいけない。
オンラインで研修もしなくてはいけない。
その他、色々お仕事をオンラインでいただいて、そちらの対応もしなくてはいけない。暇を見てはオンライン教材を作る。
多分、人生で3本指に入るほど忙しい時期だった。
言いがかり!?
そして4月27日。
大家さんの依頼で、不動産屋さんから1本の電話がきた。
「相見積が怪しい。この業者さんはホームページがない」
なんだその難癖!!!!
では、指定業者さんはどんなに立派なホームページなんだ!?と探すと、大きな建設会社の子会社なので、ホームページがないって超絶ブーメランじゃないですか!
「そちらの指定業者さんもホームページないじゃないですか。そういうところに原状回復信頼して大丈夫なんですか」
と返すも、「ホームページ持っていないところは嫌だと大家さんが言っている」の一点張り。
何を言っているか全然わからない。
相見積をしてくださった業者さんに連絡を取り、見積もりの企業名を変えて再度お見積りを出して頂いたが、「友達っぽくて怪しい」など、とにかくすべてに難癖をつけてきた。参った。
4月28日、大家さんと指定業者さん再来。私の顔を見るなり
「早く決めてください!賃貸を1日でも延長したらうちは延滞料金を取りますから!!!」
と大声で叫ぶ。至近距離なのに。コロナで世界は大騒ぎなのに、叫ばなくてもいいじゃないのー・・・。こちらは休業していて、大家さんだって、私たちの売り上げが厳しいとわかっているだろうに、どうしてそういう人の傷ついた心に塩をどっぷり塗るようなことをするのだろう?
その夜、再度不動産屋さんから電話。
「今改めて見積FAXしました」
確認すると
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135万
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最初の見積もりからマイナス46万。
そして、不動産屋さんが、思い出したように言った。
「ところで、大家さんが『原状回復費用を全額、今月中に払ってほしい』と言っている」と言った。
金額が決まっていないのにどうやって???
そして今日は28日の夜よ?今月中って???
意味が分からない。
大家さんは何者なのか?