歳を取ると・・・

「歳を取ると、本当に説明書が読めなくなるのよ。」
「私、昔会社の色々なマニュアル作っていたの。でも、その当時って色々な人に見せて、きちんと意見もらっていたのよ。今のマニュアルって、他の人はチェックしていないの?」
某ビデオカメラを持って来て彼女は言った。


昔のマニュアルが良かったのか、今のマニュアルが悪いのか、解らないけど。と仰る。
「マニュアルが解らなくなったのは年のせいかしら?」
立場的に、そうだと思っても「そうですよ」とは言えないので
「そんなもんですか」と答えてみる。
「そうなのよ、この間まではね。説明書って読めていたのよ。でも、最近読み出すと、なんのことをいっているのか、ここを押せってかいてあっても何のために押すのか、どれを押すのか解らないのよ。昔は説明書がなくても私は出来たのに。」
「昔は機能が少なかったからでは?」
「うーん、そうかもしれない。でも、今は本当にわからないのよ」
うちのテキストは「解りやすい」と言われる。
わかりにくいところもあるが、それは、私たちがフォローできる部分。
わかりにくいと解りやすいの差はなんだ?
ちなみに、私も説明書が嫌いだ。私がシニアっぽいと言われる所以はここにある。
基本的に私は妹に説明書を解説してもらう。
ちーさくて、こまかくて、難しくて。
そんなこたぁしてられっかい。よんでられっかい。こちとらこまかいことはきにしない江戸っ子でぃ。
と、思っているので、説明書を読まない。
といっても実は、この間まで携帯電話で小さい「っ」の打ち方が解らなくて苦労していたんですけど。
説明書、書いてあげましょうか?って思うときがある。もー。