言葉にならない言葉は聞こえてますか?

表現できる言葉なんて、本当に少ない。
言葉のプロだって、どう表現すればいいのか悩むのに、素人の私たち(と、勝手にまとめる)が「どう表現するか」なんてとっても難しい。
表現は涙の一粒に叶わない、なーんて書いてみたり。
さて、なんでそんな話になったかといいますと、私たちは普段本当に多くのシニア層と毎日接して、ぼそっと漏らす本音やちょっとした使いづらい行動を見てきた。それはアンケートデータでは取れないものだ。
「こんな機能があったらいいと思いますか」というのは、意味がわからない。でも、あるとすごい便利、今まで無い生活がしんじらんなーい(団塊世代風に)ということは多々ある。ペットボトルのお茶のようなものだ。無い時は無いなりに生きていけるしあってもいらないと思う、でも、あれば便利(ちなみに、知り合いがおーいお茶をヤッホーお茶、といった。なんだかあっているような間違っているような。)


今じゃネコも杓子も使っている(?)i-modeだって、1998年当時は結構否定的な意見が多かった。当時、学生相手の調査をしてたのだが、「そんなものは必要ない」「ショートメールで充分」というような意見が多かった気がする。
しかし、コンテンツの拡充でそんな若者たちが今じゃ当たり前のように使っている。ようやく私も最近使い出した。(メール以外の機能)
以前、某会合で「携帯でインターネットしている人いる?」と某氏が言った。私より年上の人は「乗換え案内くらいかなぁ」と話していたのが、そこにたまたま連れていた大学生が「え、携帯で調べないんですか?だって、色々便利じゃないですか。」と言った。その時、周りは一瞬静かになった。段々、「ワカモノの機械利用」から取り残されていることを感じた。(ちなみに、これで「僕はそんなモノ必要ないし!」といったら老化現象!)
じゃぁ、しゃべっていることとか、意見とかって意味ないじゃーんというわけではない。
大切なのは、その言葉の奥に何が言いたい事があるかってことだ。
口先ではいい事を言う人たちが、何を考え、どうしてそれを実行し、購入したのか、選んだのか、それを全てきちんと解って、彼らの特性を踏まえた上で販促やサービスの企画をしないと厳しいだろうなと思う今日この頃。
言葉になっていない声は、聞こえていますか?