シニアのインターネット利用状況
シニア層への「インターネットについてのアンケート」第2回 を実施
-バンキングやショッピングサービスの利用者が増加-
インターネット歴が「5年以上」である人は全体の約4割と、昨年の3割に対して大きく伸びた。また、9割以上がインターネットを「ほとんど毎日」利用するとしたことからも、利用者のへービーユーザ化が伺える。
接続環境については「ISDNによるダイヤルアップ」が昨年より約1割減少したのに対し、「ADSL」が約1割増、「光ファイバー(FTTH)」が6.2%増となった。これにより、接続回線の急激な高速化が進んでいることが分かる。
インターネットで普段利用するサービスとしては、「ネットバンキング」が35.3%と昨年より10.5%増、「ショッピング」が59.4%で7.5%増、「オークションへの参加」が27.7%で5.5%増となった。特に「ネットバンキング」は60代においても7%以上の伸びを見せ、他サービスに比べ伸び率が目立つ。インターネットを利用し始めてよかった点として「買い物やサービス利用などが、わざわざ出かけなくてもできるようになった」が昨年より6.1%増えていることとも呼応しており、コミュニケーション手段としてだけでなく、サービスツールとしての認識が高まったようだ。逆に、インターネットを利用し始めて悪くなった点としては「手紙を書かなくなった」「新聞や雑誌を読む時間が減った」がそれぞれ約5%増となっており、リアルでの活字離れが進んでいることが分かる。
ネットリサーチでは「インターネットが結構使える人」しか答えない、という弱点を除いても面白い結果だ。それなりにしか使っていない人でも答えている人もいるから。
ユーザーが増えてきた今、シニア/シルバー層のユーザーはインターネットで無視できない存在となっている。
だからこそ、シニアも含めたユーザビリティが大切なのだ。
シニアと若者は相反するものではない。共存できないものではない。ちょっとした気持ちの使い方がユーザビリティの向上に繋がると考える。