「還暦」

Sさん、先日60歳の誕生日を迎えた。
ご自宅にたくさんの花といろいろなプレゼントがどどーっと届いたとのこと。
メッセージに「還暦おめでとうございます」とあったとのことだが、「ほんとー失礼しちゃうわよね!」
そもそも、関西では60歳は還暦ではなく61歳が本当の還暦なんだとのこと。
「最近は還暦、ってイメージもないじゃない?そういう意識もないのになんで人は60歳になると区切りをつけたがるのかしら」
「区切りがないとふんばれないからじゃないですかね」とちょっと正論で返してみる。
「お化粧品とか、すっごい高級なのをいただいたのよ。でも、「還暦でも益々美しく」って本当に失礼よね。還暦、ってその2文字がなければいいのに!!!」


今後団塊世代がゾクゾク還暦を迎える。
これはどうやっても避けられない事実。
還暦は人生の小学校を卒業して中学校に入学するようなもので
仕切りをつけたがる男性にとっては比較的イベント続きなのだが(定年退職もあるし)
女性にとっては比較的縁の薄い言葉。
そもそも、還暦、という言葉の持つ「オヤジクササ」がイマドキのシニアには似合わない。
でも、避けられない。
いっそのこと、還暦を72歳に設定したらどうなんだろう?
なにも帰ってないが、6回目の同じ干支ということで・・・。
女心は難しい。
還暦と思っていないのはご本人たちだけで
周りの若い衆は「還暦」扱いをする。
シニアの声だけを聞いていると、「還暦は無関係」になるが、60歳になった時そうは言っていられない。
シニアビジネスをするときに、シニアだけじゃなくて、周りの環境も見なくちゃいけない。というところでオチがついたので、この辺で。