ぬるい環境

以前、母校で講演をしたときに、私のダイスキな茹で蛙の話をした。
誰に聞いたのかは覚えていない。ただ、そういう話を聞いた。
お湯の中に蛙をいれれば跳ねるが、水から蛙をいれておくと、いつのまにか茹でられてしまうというもの。
今のぬるい状態を保っていると、人は知らずに茹で上げられてしまう。
さて、話は変わってシニア層とインターネット。
「インターネットは出来るのよ!!!」と仰る。
しかし、いつも使っているところしか使えない。
いつも使っているところと違うと「使いづらいー」と文句が出る。そして、使わなくなる。
この場合、シニア層が茹で蛙なのだ。いつも同じページでぬくぬくしているので、「インターネットを出来ると思っている」が、実は大海に出たら、その瞬間右も左もわからないのだ。
この場合、企業はどうすれば良いのだろう?


1)どういう形でもその人のOnlyOneというか、No.1になる。
2)最大公約数で使いやすくする。(多分、YahooやMSNっぽい画面になる)
3)とことん使いやすくする。(間違えるところだけは間違えないつくりにする。)
「あらー。わたしやってるのよー」と、多くのシニア層が言う。
しかし、新しいサイトは使えない。
本当は「シニアに優しいサイト」がシニアの刺激にならなくてよくないんじゃないかともたまに思わないことも無い。みんなに優しくされていると、それが当たり前だと思ってしまうかもしれないから。
しかし、リア王みたいなものだ。
とりあえず、心地よい方向に最初は流れてしまう。
さぁ、あなたのサイトは、シニア層にとって使いやすいですか?多くのシニア層があなたのサイトの前でいらいらしていませんか?