新聞で見るところ
死ぬ直前まで恋をして、ワクワクのうきうきで死にたい。
それが、今、一番の望みかもしれない。と、周りのシルバー層を見ていて思う。
ちょっと年末にかけてそういうことが多すぎて、そういう話が多くなるので、そういうトーンの落ちた話になるが、先日76歳の少年と一緒に呑みにいって、「いやぁ、まみちゃん、僕は長く生きてきたけど、こういうお店は初めてだねぇ!!」と仰った。「そうですよ、時代は流れているんだから、常に新しいことばかりなんですよ。だから、目を開いていれば毎日新しいことなんですよ」と、私も珍しくまじめなことを言ってみた。
先日、平均年齢80才の方々と話していて、「僕が新聞で一番最初に読むところはどこだ」とナゾナゾが出されたので「うーん、パソコン欄」などとよく解らないことを言うと「いや、この年になると死亡欄ばかり見ちゃうんだよ。僕より上の人を見つけて、「あと何年は大丈夫」って思っちゃう」
私は、アクティブな市場を活性化させることを心から望んでいますが、刺激がなくなっちゃった人に対して、余計なお世話かもしれませんが、最後、死ぬ瞬間に、大爆笑できるような、「長生きしててよかったジャン!」と呟いて死ねるような、そういうアクティブも提唱して刺激したいのです。
今インターネットをすでに活用しているシニア層は比較的アクティブな人が多く、声も大きいため、どうしてもシニア層、というとその声ばかりが企業に届いてしまう。
しかし、色々な調査結果を見ていても、実際、声の大きい人ばかりではない。声の大きい人は「これ買いたい!」といいますが、声が大きくない人は、何も言わずに買ったり、買わなかったり選んでいる。
「できないよ」ってあきらめている人を後押しできるようなウェブサイトやサービスや機械があれば、今アクティブでない人がアクティブになってもっとあなたの商品を買うかもしれない。そういうもんだと。
結局、「市場開発」「団塊世代向け」といって、団塊世代の同じところを取り合っているから「失敗!」といっているだけで、きちんと、市場の開拓をしていますか?声を聞けていますか?目の前の声の大きい人に惑わされて、声の小さいあなたの本当のお客様を見逃していませんか?
と、おもうのです。
ワクワクで死ねる人生を。「ばばくさいよね」と、言われますが、あと何年生きることができるとちょっと恐怖感に立ち向かっている人を見ると、なんだか切なくなるのです。やはり12月だからでしょうかね、なんだか切ないですね。