先入観を持たせない
シニア層にヒアリングをしていていつも不思議に思うのは「やってみたいわよー。でもきっと出来ないわよー」という言葉が男女共にやたらと多いこと。
できるかできないかは、やってみなくちゃ解らないのに?
「やろうとしたことはありますか?」
「だってきっとできないものー。でもいつかやってみたいの」
きみぃ、今ほど若いときは無いんだぞ。と心の中で一人松田優作っぽく話しかける。とはいえ、ワタシは松田優作が喋っているのを見たことが無いので、あくまでもイメージ。
シニア層の特徴として「これはきっと難しい」と思い込んだら、てこでも動かない。
「そういうのってきっと若い子がやるものでしょ、私には必要ないわよ」と言い出したら、本人がどんなに気に入っていても手を出そうとしない。
その商品をどのようなものと捉えたときに自分でも使える範疇のモノでたとえた人と、自分が使えていない商品をたとえた人がいる。実は、それが彼らにとってどう思われているかというのが影響していて、どっちの方針で狙っていくかとか、とても難しい。うーん、何を言っているんだ、私は。
つまり、その商品を使ってもらいたい場合には、「怖い」とか「きっとできない」という先入観を取り除かなくてはいけない。取り除く、というか、与えたら最後その商品ないしサービスは使ってもらえない。
先入観をつけるかつけないかはその商品がどのように思われているかをきちんとシニア層からヒアリングをする。
どういう捉え方なら怖くないのか、どういう捉え方なら怖いのか。
その商品のとある機能は問題ないのに、こっちの機能になるとだめ、とかとか。
で、それではその商品のアプローチ方法を考えましょう。ということになる。
この商品アプローチの方法を間違えるとシニア層は獲得できない。