高齢化する自分。

今日はちょっと、メモ。
実は、最近、自分が高齢化しているのに気づいている。
いや、人はだれでも年を取るのは知っているんだ。
でも、心のどこかで、老化を自分と関係ない話と思って、聞いている。
おじさまたちの会話を聞いていると
介護が大変なのに、自分はそうならないと思っていたりとか
自分たちがしっかりしなくちゃいけないのに
他の世代の心配を異常にしていたりとか
世の中って大体が他人事みたいな感じなのだけど
老化も他人事なのだ。
ところが、私はこういう商売をしているので
老化とはどのタイミングから来ているかをよくよく観察しているし
老化に入った人の口癖とか仕草とか行動とか、
老化しているとか、老化していないとかを
そりゃ、普通の人よりかなりのデータベースとか、ノウハウを持っているので
自分のやっている行動に老化を見てしまい
これはこれは、もう絶望なのです。
しかし、なぜ、自分が絶望に思っているかもうまく説明できないわけですよ。
だって、私、仕事柄、他人には、「人は老化しますよ」というわけです。
「誰も逃げられませんからね」「誰もが通る道です」などとも言うわけですよ。
が、自分の中に老化行動を見つけると、「老化よ、お前もか!」って気分になってしまった。
それと同時に、やっぱり他人事チックに
私のように30歳代で早く老化を見つけた人ならまだしも
70歳くらいになって突然自分が老化していることに気づいたら
それは大変だろうなーと思う、他人事の私がいる。
そう、人は老化する。
しかし、人は、老化を他人事だと思っている。
心の中では、老化って認めてない。
よく、30代過ぎると出る会話、
「徹夜できなくなったよ、徹夜~」とか
「もう3時間睡眠じゃだめだよ、だめだめ~」とか
「50過ぎたらね、無理がきかないんだよー」とか
リアル老化は、そんなレベルじゃありませんって。
そんなわかりやすい老化じゃなくて
判断力が老化して、行動が老化して、ジワジワ老化しているんですよ。
口癖とか、ウェブ上の動きとか
老化ジワジワ。
自分の中に見つけたジワジワ老化は
クリックする前にちょっと躊躇しているのを発見しちゃった自分とか
スクロールをせずに戻っている自分とか
昔みたいに必要なものを画面から読み出す力とか
長い文章をまるでシニアの視線をなぞるかのように読み飛ばしていたりとか
「シニアにありがちですねー」と言っていた、その行動、
それを自分を発見して驚愕しているわけです。
今風にいうと、驚愕なう。 もう、今風とか、意味不明だし。
それならば、一緒に落ち込みましょう。
老化の入り口にいる皆さん。
いいですか。
かなりウェブ周りに精通しているシニアの方にユーザーテストをお願いしても、視線や行動の老化は本人が気づかないところで出ているのです。
あなたにも、あなたが気づかないところで老化ってるんです。
でも、他人事なんです。
老化って、症状がかなりでてくるまで
結構な割合で他人事なんです。
自分だけは、周りより若いと思っている人が
8割以上いるわけです。
おかしいじゃないですか。
自分を観察して
人間って面白いなーっておもいつつ
もう、老化には抗えないって、
わかっちゃいるけど、認めてないんだなー。自分の老化を。
それが、とにかく、面白い。
って、強がって、強くなるんだ―
あーあっ。