心の老化
精神的な「老化」は、年齢のように測れるものではないけれども、存在している。
それは多くの場合、年齢とは正比例に老化していくように思えるし
そうでないようにも思える。
30歳代でも老化しまくってる人もいれば、私の大好きな90歳女子は体は老いても心は若い。
さらに、定年退職などにより
自然な形(人とのおしゃべり/違う世代との交流)での世間情報が入ってこないことも
精神的な老化を早めている気がする。
会社というのはよくできたもので
自分が好きな人も嫌いな人も
交流を持たなくてはやっていけない。
新橋の飲み屋で「いまどきの若いもんはよぅ」「おれっちの若いときはよぅ」
なんて、くだをまいていても、
明日になればストレス源の「若い者」と交流をし
その人にとっては何らかの刺激になる。
ということで、会社/社会を離れて
自分と同じような人とばかり付き合うようになると
刺激がなくなり、そう、体で言えば「足腰が弱くなる」
ように感じる。
シニア層と接していて、「この人若いなあ」と思うのは
・異文化(異世代、知らないこと)に対して
「面白そう」と思えるかどうか
(逆は「興味ない」「そういうのは自分と関係ないから」)
・これができるようになったらあれもできるようになるという
未来を感じられるかどうか
(逆は、これができるようになった。あれのやり方は解らない)
・自分の前例を覆すことができる
(逆は、自分の経験と前例の範囲でしか動けない)
かなあと思う。
できなくてもいいから、やってみよう!って思えることって
とても重要で、そういう人はとても楽しそうで輝いて見えるし
できなくったっていいじゃん、できるようになればいいじゃん、
できなかったらやめたっていいじゃん、
と、軽く挑戦できるのって心の若さを保つ秘訣に見える。
一口でシニアと言っても、体の老化+心の老化も含めて
しっかりどのようなシニア層をターゲットとするのか
把握していないと、しっかりしたシニアビジネスはできないと思う。