近頃のワカイモンは・・・はおじさんの特権なのか

これは私の偏見であるが、「近頃のわけえもんは!」と怒るのはおじさんの特権であるように思えます。
微妙に若い人が「近頃の若い子はねぇ」と呆れて言うとそれは若い子に対するジェラシーにも聞こえるし、自分が若くない事を堂々と主張するようにも聞こえてしまうのが難点。
「近頃の若い者は。。。」というのは、枕草子にも出てくるくらいですし、常に「若いもの」というのは年をとった人から見て半ば呆れてしまうことが多いのですね。今の80歳から見たら「今の50歳代は本当に腑抜けで」とのコトですし(笑)
ところで、この「近頃の若い者は」という言葉。
今、某所で話すための資料を作っていて突然思い出しました。
当社がアンケートをとったときに、「近頃の若い者は」という言葉を使うことがありますか?と聞いたところ、50歳未満の方々は「はい」と回答した人が31.2%、50歳以上は22.6%。いいえ、と回答した人が50歳未満49.2%、50歳以上48.9%。99%水準で有意差が出ております。
あれあれ?年をとればとるほど、「近頃の若い者はプンスカプンスカ」というのがフツーなのではないのですか?


いえいえ、そんなことはありません。
多くのシニア層と接していると心の中では「近頃の若い者は・・」と思っていることも多々あるように感じますが、それでも「若い者に対して呆れていたら自分たちが年をとってしまう」という焦燥感も感じられます。
マナーなどの差異はあれど、若者の文化?を否定しまくっていると自分が老いてしまうという恐れ。
反対に、イマドキの40歳代や50歳代でも自分がめちゃくちゃ若いと自負していらっしゃる方は比較的多いです。「若い者は!」という言葉。
あなたのシニアビジネスの商材は、若者との距離感をきちんととれていますか?
離れず、近すぎず、焦らせず、老いを感じさせず、かつ、心の底にある老いへの恐れを理解していますか?