気持ちはあれども
そろそろ運動をしなくちゃいけないと思う。といって随分経った。
やりたいこと、と聞かれたら「そろそろジムに行こうかな」と答えている。
とりあえず、申し込みをした。(法人会員なので、今年度何回使えますよ、というモノ)
申し込みをした。以上。そして1か月。ああ、行かなくては。
「ヤルヤル詐欺ってこんな感じかな」とスタッフに言う。「やりたいの!やるよ!やるやるぅ!って言っておきながら「今は暇がないから」「もう少し余裕ができたら」といういわば詐欺。」
「変な名前ー」とスタッフがこちらをジロリとみる。「そういえば、マミコさん、ダンベルやるって言ってましたよね。どうしました?」
「2日やった!三日坊主じゃないよ。二日少女」
「わけわからん。。。」とスタッフ。
シニア層は比較的「やるやる詐欺」が多い。
新商品がある。新サービスがある。
いつかやりたい。
ああ、いいわね。私こう言うのやりたいの。
そういうのやりたいなーと思って、パソコンを始めたの。
と仰る。
「いつごろからやるよていですか?」
「うーん、今はとりあえず体が動くから旅行に行って、動かなくなったらやろうかな」
「もう少し暇になったらやろうかな」(サンデー毎日とはいえサンデーは比較的忙しい)
いつかやりたいのよね
結局いまやるのは、今やれそうなこと、難しくなさそうなこと、そして楽しそうなことだけなのだ。
それで十分といえば十分ですが・・・
本を読むのは体が動かなくなってから、今は旅行したいの。と仰る方も、きっと体が動かなくなったらパソコンで麻雀なんだろうなあ。きっと青空文庫を見て「ああ、こういうのやりたい」とか「こう言うの探してたの」といいつつ、きっときっと実際はしないんだろうなあ。そして、麻雀をしながら、頭を使っているからいいの、と言うんだろう
何が悪いわけではなく、何がよいのでもなく
興味があります、やりたいです。という一元的なアンケートの裏には「暇ができたらね」とか「もう少し時間が取れたらね」とか「切羽詰まったらね」という本音が隠されていることを重々承知しなくちゃいけないんだと思う。
そういえば、我が妹はすこしふっくらしているので、適度なダイエットをすると昔から言っている。
実際いろいろなダイエットグッズを買って(ビリーも家にあります。もちろん、大豆クッキーもある。マイクロダイエットもある。バランスボールもあるし、いろいろ不思議なものがある。)何もしていない。
やるやる詐欺はなにもシニアに限ったことではない。私と運動もそうだし。やるやる詐欺。
何か新しいことを始めるにはエネルギーが必要なんだと思う。
例えば、数独とかはエネルギーが特に必要ない。投資額も安い。小難しそう。ボケ防止になりそう。
じゃあ、そのエネルギーの因子は?
やるやる詐欺が詐欺じゃなくなる瞬間は?
色々感慨深いものがあります。