50歳↑のネットライフ♪
Nielsen Online Reporter 2008年6月1日号より。
(ご許可いただいて転載しています。)
——– 2008年4月の50歳以上のインターネット利用者数と伸び率 ——–
年齢 利用者数(単位:千人) シェア% 対前年同月伸び率%
全体 48,275 100 8
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50-59 6,638 14 14
60+ 4,605 10 22
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50+ 11,243 23 18
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Source:Nielsen Online NetView 2008年4月 家庭からのアクセス
ふむふむ、50↑の伸び率はすごいね。っというのも、まあ、残されたパイがここしかないからね、という話でもあるのですが。とにかく、シニア層が増えている。
使える人たちがシニアになったというのもありますが、どうしようもなくて使わざるを得ない状況に追い込まれているというのも本音でしょう。
先日、ヒアリングで「なぜパソコンをはじめたの」という話になった時に「だって、もっと簡単になるのを待っていたら死んじゃうし、今どき使えないと本当にいろいろ不便でもったいないのよ」とおっしゃっていた70歳前の女性がいたが、そう、もう使えないとそろそろ仲間外れになる。
ところでじゃあ、インターネット何見てるのよ、という話になると2ちゃんだったり、Yahoo!だったり、「ふつー」なのである。「えー、見たいもの見てるよー」と特にシニア層向けのものに限ったわけではない。とにかく見たいものを見ている。
技術評論社さんが出しているウェブサイトエキスパートという雑誌に数ページ書かせて頂いているのですが、現在発売中の号に以下のようなことを書いた
「私どもは仕事柄シニア層に対するヒアリングを日々行っております.
30名の50歳~65歳の方に各社シニア向けサイトの画面キャプチャを見せながら「これらのシニア向けウェブサイトをご存知ですか」という質問をした時,「使ったことがある」と回答された方は2名でした.また,多くの方はYahoo!セカンドライフやぐるなびシニアを見て「Yahoo!は使っているけどセカンドライフは使っていない」「ぐるなびは利用しているし,重宝しているけどシニアは知らない」とコメントしました.
それもそのはずです.例えば[田舎暮らし]について情報を知りたければ[田舎暮らし]と検索するだけです.わざわざシニア向けウェブサイトに行ってあるかないか解らない記事を探す必要はありません.
「なんでシニアと区切るのかわからない」(50歳女性)
「他の人はともかく,私は若いから必要ないと思う」(62歳女性)
「僕がもし見るとしたら同年代がどういうことを悩んだり考えたりするかをチェックするため」(63歳男性)
「シニア向け,というと情報がすごく限られている気がする」(58歳女性)
「(ぐるなびシニアを見て)高齢者も連れていける場所一覧なら見たいけど,自分は若い人と大して変わらないから見る必要がない」(63才男性)
このように,パソコンを普通に使っている方からは「特にYahoo!ニュースやmixi以外のコンテンツを必要としていない」「敢えてシニア向けとくくられたコンテンツを見たいと思わない」「シニア向けというのは情報が少なそう」などネガティブな意見が並びました.
一方で,「若い子とばかり付き合うと疲れるからたまには同年代もいい」(67歳女性)
「同年代は落ち着く」(59才男性)
「苦労せずに年代にあった欲しい情報が手に入りそう」(52歳女性)
など,ポジティブな意見も挙がりました.」
この号では新聞社のサイトを比較しております。(是非お読みください♪)
そして、ニールセンさんのレポートによると
—————-50歳以上利用者のシェア上位サイト———————
ドメイン 利用者数 シェア% 概要
(単位:千人)
nomura-trade-i.ne.jp 359 71 野村ホームトレードサービス
qweb.ne.jp 478 59 株価自動更新画面(BLUE TRADE STREAMER)
club-t.com 204 59 クラブツーリズム
nomura.co.jp 413 58 野村證券
qhit.net 433 53 株価自動更新画面(QUICK Streamer)
daiwa.co.jp 309 53 大和証券
daiwa.jp 279 51 大和証券グループ
gunma-u.ac.jp 229 46 群馬大学
reuters.com 488 45 ロイター
necdirect.jp 209 45 NEC Direct(NECダイレクト)
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Source:Nielsen Online NetView 2008年4月 家庭からのアクセス
男女とか、年代とか細かく分けるともっと面白いかと思うのですが、そうそう、クラブツーリズムを除けば30歳代男性、と言われても解らない気がします。ああ、30歳代がおやじくさいだなんて何とも言ってません。そんなこと、滅相もない。(群馬大学はよくわからないので、とりあえずみなかったふり。)
つまり、必要なものをシニア層は見たいというわけだ。別に年だから特別コンテンツとかではなく、もしそれが見たいものであれば見るはず。リーチさえすれば。
そのためには、シニアだからシニアシニアシニア!と考えずに、うーん、自分が年をとったらどうだろな、という視点を入れてみてもいいのかもしれない。
さらに、うちはシニア向けじゃないので、と仰っている方に、上記の上位サイトがどれがシニア向けなのかということを踏まえた上で、シニア向けとか意識しなくてもシニア層はあなたのサイトを使ってしまうし、使えなければよそに行くだけなんだ、ということも頭の片隅に、すこぉし残していただけると嬉しいですね。
しかし、皆さん、株好きですね。というよりも、株がしたくてインターネットを始めた人は多いので、そういう絡みもあるのでしょうが・・・
最近すこぉしばかりバタバタしておりまして更新が遅れ遅れになっております。まあのんびりとやっております。今後ともよろしくお願い致します。
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