「せっかく覚えたのに!!!」

「だから、インターネットは覚えるものじゃない。」
と、声を大きくして言いたいときがあるけれども、小心者なので言わないでおく。
インターネットに慣れた人にとってはありえないかもしれません。
シニア層、特に不慣れな人々は、インターネットを「覚え」ます。
まあ、私と車の運転を考えれば、インターネットを「覚える」のも仕方がないかもしれません。
このブログを昔から見ている方はお馴染みですが、私は車の運転が好きです。が、どうも上手ではないみたいです。
もう最近運転していないのでわかりませんが、久しぶりに乗ると、サイドブレーキはさげるべきか、あげるべきかで悩みます。そして、どちらがアクセルで、どちらがブレーキなのか、もうすでにバックはできません。どちらにひねればどう向くかは考えてもわかりません。フリーズします。交通標識などすっかり忘れていますので、細い道は車がいっせいにどちらの方向を向いているかで一方通行かどうかを判断します。「せっかく覚えたのに!」
しかし、道はすぐには変わりませんが、インターネットは画面がコロコロ変わります。
そのときに出るのです。「せっかく覚えたのに、もうわからなくなっちゃった!」
これではリニューアルの意味がありません。リニューアルはリニューアル後も「問題なく」使える状態でなくてはいけないのです。前の管理画面やら何やらを丸覚えしていた方でも、「ああ、ちょっと変わったけど使えるわね」というレベルでなくてはいけないのです。
よく使っているところが変わってしまうと混乱を引き起こしますが、あまり使わない、もしくは無意識に使っている部分(座標軸で覚えてる等)が変わっても気づきません。
しかし、リニューアル後の画面があまりにも「ユーザー視点」で作られていないと、前の画面との比較で大きく不満が出ます。少しよくなっていても、その少しがユーザーには届かないことが多々あります。
進化はいいことだと思います。
しかし、リニューアルして、成長がないのもどうかと思うのですが。
ということで、リニューアルして自然に使えるのではなく、シニア層が「あー、覚えなおさなくちゃ・・・」とつぶやいたら、そのリニューアルは正直、うまくいかんかった、ということでしょう。