勝手な解釈

シルバー層はいろいろなことを勝手に解釈する。
Nさん(80歳)は、「自宅のパソコンの置いてある場所が悪いからこの操作が出来ない」と思い込んでいる。いや、やり方が間違ってただけで、それを直しただけなんですけど。。。とは突っ込めない。
スペックの低いパソコンを持っているKさん(68歳)は、ワードのマークを連打しすぎてパソコンが動かなくなった。
「だから僕はワープロのほうが好きなんだ。」ワープロ出身者はしばしばワープロを懐かしむ。
スタッフが言う。「突然いっぱい開けー!といわれてしまったので、目を白黒させてるんですよ、パソコンが。」
「ふーんそうか、つまり、いっぱい開き直ってるってことか。」
どの文脈でそう理解したのかわからないけど、とりあえず、納得したのでそのままスルー。
できる人の「納得」とできない人の「納得」は違う。納得というのは、過去の経験と照らし合わせて、その中で何かと照合できれば、その筋が通れば「納得」に結びつく。納得という文字をずっと見てると納豆を思い出す。(関係ないけど)
できる人は正攻法で人を説得させようとする。
納得できない人の気持ちが解らない。
前提に立っているものがまったく違うので、納得のポイントがずれる。
「わからない人の気持ちにたって」というのは簡単である。
言うは易し、行うは難し、わからない人はウェブ上で、わかる人とは月とすっぽんのような、たこやきと明石焼きのような違いでもって理解している。
ウェブサイトでも「初めての人へ」というのは、わかる人の目線ではなく、わからない人がどうしてわからないのか、そしてどのように「思い込んでいるのか」、彼らの解釈をきちんと把握して提供するべきなのである。