ウェブが企業を写す

泣き濡れて かにと戯れ じっと手を見る
目をしばしばさせ、ウルウルさせながらじーっと画面を見るKさん(62歳)
某食品サイトなのである。なぜかうちの教室は食べ物系のサイトを見る人が多い。(私が猛烈に薦めているから?)
「おいしそう・・・」
お昼前の私にはヒジョーに辛い。富に、最近胃腸が活発になっており、おなかがすくのだ。
「すてき・・・」と呟く。さしずめ、英語で言えば「ワンダホー」である。
多少の文字の小ささは気にならない。きちんと文字構造がしているから。
写真が美しいから。美しいんじゃない、おいしそうだから。
キレイなサイトはたくさんあるが、伝わるサイトは少ない。
伝わりさえすれば、文字の大きさはどうでもいいのだ。そして、悩んだ挙句、買い物籠に手が伸びる。
私は通販好きだが、届くまでのどきどき感、ワクワク感は通販ならでは、である。
○○日に息子が遊びに来るから、その時用に買ってみようかしら。
その食卓のワクワク感を想像して、ウェブの前でワクワクする。うーん、見ていてすごい楽しい。


常々伝わらないウェブサイトは意味が無い、といっている。
ウェブサイトは企業をあらわす鏡だと思う。
だから、ファッションショー的でもいい。その場で決済が無くても、伝わればブランド力は高まる。
しかし、ウェブサイトを使えなければ、それは「独りよがりのセールスマンが勝手にしゃべっている状況」に転じてしまう。
某百貨店のウェブサイトは非常に評判が良い。
しっかり使いたい私としては「えー、コンテンツ少なくない?」と思ってしまうのだが、その百貨店に良いイメージを持っている彼らはコンテンツじゃなくて、そのイメージが先進的であり、それは十分に伝わるのだ。
だから、「何を伝えたいか」なんだと思う。
例えばファッションショーでなんとかっていうブランドがすっごい普通のを着ていたら世の中の人は失望するだろう。(失望する人がいるだろう) すごい奇抜のように見える、ファッションショーの服、普段着であれ着てたらちょっとびっくりしちゃうよね。という服。パーティでもかなり抜群のプロポーションがないと厳しいよね、という服。あれも十分にブランド力、なのだ。
そして、ユーザーは「先進的」「○○的」「ブランド」を着る。
あなたのウェブサイトは、きちんと伝わっているのだろうか?
それは、中小企業でも、大企業でも。お客様にメッセージは届いている?