袖摺りあうも?
GWもまっしぐら、今日は仲良しのTさん(57歳)が事務所に遊びにいらした。
「明日から休みだしさ、とりあえず今日は会社早くあがってみた。」
で、寄るところが弊社ですか、という突っ込みはおいといて。
「ちょっとパソコン貸してよ」
当社はあらゆるお兄様に開かれた会社であるが故、お貸しする。
と、突如お気に入りをクリックして
「いつものサイト、入ってないよ?」
「・・・?」
「ないけど、どうして?」
どうしてもなにも、あなたのパソコンではない。
「そうかー、パソコンが違うと入っていないのか。」
おもむろにGoogleツールバーのところに入力する。しかし、綴りが違う。
実は、英語のサービスの場合、入力するものと読みが違うので、よく間違いやすいのである。
そのまま検索ボタンを押すので、間違った結果が出る。
あまりにも興味深い行動だったので観察してみる。
「これって、結果1番目?2番目?」
(間違った言葉入れてるから、1番でも2番でもないけど・・・)シニア層は、検索結果を1番、2番と背番号のように呼ぶ。ちなみに、彼の名誉のために、彼は「仕事では問題なく使っている」人である。
「うーん、入れた文字が違うので・・・ごにょごにょ」
しかし、入れた文字には気づかない。
「おかしいよなー。やっぱりお気に入りに入ってないからか」
いや、そういう問題ではない。と、心の中で突っ込む。
とりあえず、それ以上観察していると何か言われそうだったので代わりにURLを打ち込んでみた。
「そりゃあ、直接入力したら早いよな」
(検索用語が間違ってなければ早いのにな)
そしてあとは事なきを得たのですが、使っていると思っている方でも、意外と使えていないことが多い。
先日も、とあるおじ様と知り合って「モリさんの言ってること解るよ。僕は、他のシニアよりはできるから、一度はそのページに行き着くんだ。でも、もう一度そのページを見ようと思うとどこにあるか解らない」
一度そのページとであってお気に入りに入れていただければ、パソコンを変えない限り愛は続く。
しかし、お気に入りにいれられなければ、2度と出会うことはないのかもしれない。
それは、言葉の覚え間違いであったり、検索が下手だという理由があったりと色々なのだが。
インターネットで継続して使ってもらいたいなら注意しなくてはいけないこと、それは「ページの探しやすさ」にもあると思う。袖摺りあうも他生の縁、ということはインターネットには通じないようだから。2度と出会えなくて、「君の名は~」とインターネット上でマチコ先生を探さなくちゃいけないことになってしまうから。