同じ目線

言って欲しいことを考えるのは簡単ですが、同じ目線に立つというのは非常に難しい。
「できる限りシニア層と同じ目線でありたいのです。」とメールを頂いたり、他にも、シニア層と同じ目線だから(つまり、自分もシニアだから)「シニア層の気持ちがわかる」というメールを頂いたり、実際にお会いした方に言われたこともあります。
でも、同じになんてなれるのかしら?同じ世代だからって同じ目線とは限らないし、同じ目線にしようたって、歴史がぜんぜん違うんだから、別なところばかり気になってしまう気がしますね。


左のお勧めのビジネス本リストにある「ライトついてますか?」の本のくだりに
「大学生はテストで正しいことを言っては単位が取れない。教授が欲しい答えを言うことが単位につながる」というようなくだりがありまして、わたしはえらい感動しました。そりゃそうだ。
同じ目線に立つってなかなかできないことだと思います。
失恋したときに、友達に愚痴って「解る解る、その気持ち」といわれた瞬間に「解るかー!」とちょっと心の中で思うのと一緒。(多分)。
失恋したときに、かけてほしい言葉は「解る、解る。」じゃなくて「大変だねぇ」なんです。(多分)
なので、「解る」は正しいけど不正解、ほんとはたいした失恋じゃないので、「大変」は間違っているけど「大変だねぇ」は大正解。そういうもんです。(多分)
ちなみに、私に恋愛相談?していただければ、もれなく図解します。かなり的確に分析していると自負しています。(笑)しかしながら、紺屋の白袴。医者の不養生。
さて、話はおいておいて。
だから、シニアビジネスをするときに同じ視点に立つ必要はないですよ。
まず、違いを認めてあげて、そして、同じ人間であることを認めるだけだと思うのです。
そう、全く同じ視点など無理ですから、自分との絶対値を測る。そこで形を想像していく。数学的です。
音を出して、跳ね返ってきた波動で、相手の形を探る。魚群探知機みたいなものですね。
魚を探すときに、魚の気持ちにならなくていいのです。
魚の習性と形さえ知れば。
その習性を知るために、シニア層の中にまぎれて、いつのまにか老眼癖がつくというのも手ですけど♪
でも、自分が知らない間にオヤジギャグ120%増になることは間違いなしです。ええ。ウェルカム!