学ぶと習う

10月 18, 2017

すごく、腑に落ちる記事を発見。

「学ぶ」というのはもともと「真似ぶ」であったように、自分で相手の言ったこと、やったことを真似してみようという姿勢です。(中略)
一方、教えてもらおう姿勢にはそういうところはありません。
ただ、教えてもらうだけでそれを自分で再現してみるかどうかはほんと気分次第なところがある。やってみるのが面倒とかそういうことさえ感じなくて、ただ言われてもやらない。

質問ができる人/できない人
ずいぶん前に質問できるということは、すでに答えが見えていることだ、できない人は質問ができない(もしくは質問がトンチンカン)ということを書いたことがあったが、私が現場で教えるときは、相手がどのような質問をするかで相手の理解度を図っている。
弊社は個別指導のパソコン教室なので、学ぶ意欲のある方が続く。団体講習も一部採用している(受託している)ので、習う人はそちらで受講することを勧めている。寝てても、何をしていても、やった風な感じになれるから。
高齢になると、とは、まったく関係なく、今までどうやって勉強をしてきたかによって、学べるか学べないかが大きく変わってくる。
というよりも、誰しも高齢になって、ある日突然高齢になるわけじゃないのだから、若いころからの毎日の積み重ねが高齢者になったときに歴然と出てくる。お肌だって、健康だってある日突然悪くなるわけじゃない。(と、自分を戒める)
すべての人生は積み重ねなので、他人事ではない。若い人に当てはまることも多い。
それを踏まえた上で、高齢者の学びと習うについて。
カルチャーセンターに行きます、いろいろなセミナーに行きます、好奇心旺盛です、いろいろ習ってます。その癖に、学び方が受け身な人がいる。考えられない。答えをすぐに求める。我慢がきかない。最後の切り札は「先生はできるんです。私はあなたとは違うんです。」どこの首相ですか。
意欲はあるのに、どうして考えられないんだろう?
そんな中に件の記事を見つけて、ああ、この人は教えられることはしているけど、自ら復習したり、そこに楽しみを見つけて極めたり、気づいたりということはしないんだなあ。と、解った。お化粧好きで、肌を飾ることはするが、食生活を直そうとしないタイプのようなものかな。
そういうタイプは「えー、わかんなーい、教えてー」と教えられたら、「じゃあ、この単元まで終わったから次に行く!」と必ず仰る。身に付いているかじゃない。進むことに意義がある。意外と多いんですけどね。老若男女。あの観光地は行ったから次は別の観光地、というタイプ。そして言い訳モドキをする。「だって、別にプロになるわけじゃないし」「仕事で使うわけじゃないし」
学ぶ、ということは一筋縄じゃいかないのだから、それを身につける、吸収する、血となり肉となる、そんなイメージ。すぐにご利益が現れるのではなく、自分の気付きを増やすもの。そう思う。ひとつ技術を習得して、今まで気づかなかったことに気づく、それが学びだと思う。だから教えられてすぐにハイ、その通りとなるのは、学びではない。
学んで、真似て、そして徐々に試行錯誤しながら自分の色を出す。
それが学びの形なんだと思う。
学んでいるから幸せです、とも思わない。学ぶことは時として辛いことに気づくことでもある。自分の能力の限界を見てしまうこともある。でも、私は学びを提唱していきたいし、一人でも多くの方に、それが余生であっても「学ぶって楽しいね!」「気づくってこんなに毎日がワクワクなんだね!」と言ってもらいたいなあと思っている。
学びは一方通行じゃなくて、伝える側と受け取る側のコミュニケーション。それは見ながら学ぶ場合もあるし、口で伝わる場合もあるし、文字で伝わる場合もある。どっちかが一方通行だったらそれは学びじゃない。

「学ぶ」ことと「教えてもらう」ことの違いにもうすこし敏感になる必要があるのでは?


まさしく、同意。
高齢者だけの問題じゃない。より豊かな高齢者生活になるためには、今から、意識しなくちゃと思う。この言葉は高齢者にも伝えたいし(でも、怖くて言えないから教える側の意識で示していこう。)、若い子にも伝えたい。自分はもう十分と思っている人にも、自分自身にも。
余談だが、私が相手の理解度を図る二つの指標は、質問内容とメモの取り方。
言われたことを逐一書いている人は「ああ、理解していないな」と認識し、メモの取りやすいように話すし(但し、相手がシニアもしくは心の余裕があるとき。若い人がメモの取り方がひどいと話す気力が失せる)、質問がトンチンカン、というか、ああああああまったくこの人理解しようとしていないよ!と思うときは、お茶を濁す。
例えば、「シンプルに考えようよ」と前、人に話したことがある。そして、その後出てきた質問。「じゃあ、どうすればいいんですか」これはキングオブトンチンカンで私の隠れて持っている名言集に加えておいた。