サービスしたくないお客様にならない事も考える
前の話の、ちょっと続き。
シニア向けのビジネスをして、早7年位経つ。
市場の流れなど、いろいろな事を感じるが、その前の記事の老化入門のように老化について考える事が多くなってきた。
シニアビジネスだけではなく、どのビジネスもそうだが、ターゲットを把握する事はとても重要である。ウェブを作るにしてもそうだ。
どういう人で、どういう事に喜び、どういう事に悲しみ・・・など。
そして、誰を幸せにしたいか。
そういうことを、諸々考える。
多分、商売する人なら、息を吸って吐くようにそんな事を考えているんじゃないかな。と思う。
そうすると、ターゲットの人がどのようなことを求めていて、どういう広告チャネルをとって・・・など、何となく決まってくる。
決まってきたら、どうやってもっと面白くするかでアライアンスを考えたり・・・これが中小企業の商売の仕方なのかなあ。私のやり方は、コレ。
で、商売を始める。
まあ、思った様にすべてうまくいく訳じゃないけども、今は比較的気に入っている。
そんな中で、「あー。この人にはサービスしたくないなあ」という人もいる。
つまり、ターゲットとしていなかった人である。
ストライクゾーンから大幅に外れて、長嶋サマでも打てない様なボールである。
我が社の掟には「無理をしない!」と言うのが有り、私が苦手なら、誰かが好きだろう、じゃあみんなでチームで接客しようね!と考えている。
でも、それでも、みんなが「無理ですっ」という人がいる。
もちろん、最初虚勢を張っていて、みんなが苦手な人だったのに、通う間に次第に少しずつうちとけて来る、シャイな方もいる。色々な悩みもあるだろう、教室はお友達でもなく、家族でもなく、プライベートを知らずに、程よい距離感なので、いろいろな話を打ち明けられる。で、まあ、多くの人を好きになる。
その中で「無理ーっ」という人。教えると、こちらが疲れてしまう。
そう言う人は、最初の頃は得てして「良い人」である。明るくて、面白い。若く見える。が、長くいるうちに、ただ、声が大きいだけ(意見の主張が多い)事が解ったりもする。
そう言う人を相手にサービスを展開した場合、現場がどっぷりつかれてしまう。
「吸い取られる。」そういう表現がよくあう。
まあ、そんな人はどんな世代にもいるのだけど、シニアはそう言う人がいない!と思っている人もいるようなので、取りあえず。
#でも、そのような方は反面教師にとても良い。
そういう、「もしかしたら良いシニアでも、この人にはサービスしたくないなあ」と思われるようなシニアにならないように気をつけようっと。
何度も言うが、年を取ると、誰でも老化する。
想像力が減ってきたり、考える力が減ってきたりする。
経験したもの以外のものに出会うと躊躇する。
シニア層は、そういうハンデがあるということを、シニアビジネスをする人は、理解してなくちゃいけない。と思う。
精神的にも、いろいろ若い事は違う。
現場の声を聞いてばかりいたら、収集つかなくなるけど(うまく取捨選択できる人がいなければ。時折、お客様の意見を100%聞いちゃう人がいるが、それってあとで辛いぞー。)、現場が疲れちゃうような施策はイクナイと思う。(って、自分に向って云う。みんなありがと。)
ちなみに、この人といると疲れるなあ、と言うシニア層
・自分が若いと思っている(年長者としての落ち着いたふるまいがない。)
・自慢話しかしない
・人の話を聞かない(そして勝手な解釈をする)
・「余命が短い」と繰り返すひと
・頑張らない人
・すぐに答えが出ないと怒る人
・自分の要望しか言わない人
・されてあたりまえ、してもらえないとブッちぎれ
・順番を割り込んでくる
・どうにか「お得」だけを引き出そうとするひと。その場は楽しいけど、2回目やられたらちょっとやだ。
・ごねるひと。ごねるとどうにかなると思っている人。塩まきたい。(これが嫌なのは私だけかな?こちらが折れる羽目になった時は、いつかこの気持ちを・・・と思っているのだ。性格悪いー)
ね、どの世代でも一緒でしょ?(余命以外は。あと、ご高齢の方の方が、ちょっと我慢がきかなくなるかも。待てなくなるし。)
みなさん、良い老後を迎えて、よいサービスを受けましょうね!
サービス業だって人間ですからね。受けるサービスの質は自分自身の鏡だったりもします。
反対に、お客様も、サービス提供者の鏡です。どういうお客様を集めるか、というのは自分自身の質を試されていたりもします。「教室の雰囲気、お客様の質は、あなたを映しています」と、フランチャイズをオープンする時には必ず言っています。つまり、サービスってお互いが作ってるんだ!
素敵なおばぁさまになりた~い。