「年寄りっぽいこと」に挑戦する
一昨年定年退職したHさんは、かなり若い。
考え方も、(同年齢にしては)若く、若者からも人気がある。
私がこういう仕事をしているのを知って、ある日耳打ちしてきた。
「実は、僕、先日はとバス初体験したんですよ」
「あれ、なんだかシニア層の巣窟みたいでちょっと抵抗があったんだけど、乗ったら楽だし意外と安いし、結構面白いんだよね。」
Hさんの頭の中でははとバス=年寄り、のイメージがあったという。(実際には姉の友達は愛用していたりと若い人も少なくないと思うんですけど。)それに挑戦したら「意外と面白い。」
今は若い、と思っている人が、ある日、「年」を受け入れる時が来る。
よく、打ち合わせで「団塊の世代は違うと思う」と言われますが、違うことも、同じこともある。「違う」だけ「同じ」だけに焦点を当ててしまうと、答えが偏ってしまうなぁと思うのでした。
そういえば、本当にうろ覚えで申し訳ないのですが、昔、何かの本で、「日本人がインドに行った。「インド人も同じように笑うんだ!」と言って驚いている人がいたが、人間なんだから同じことは多い。どうしてそういう思い込みの差だけに焦点を当てるんだろう」という内容の文章があった。
渦中の人は固定概念があるのはいいですが、それを分析する人に固定概念はいらないですね。と、とりとめもなく思っています。