解りやすい+α。

最近のオトナ(シニア・シルバー層)は、本当に好奇心が強い。
いや、好奇心が強い人のことを「アクティブシニア」というのだ。
いわゆる「おばちゃん」「おじちゃん」「おばーちゃん」「おじーちゃん」じゃなくて、新しいものを好んで買い、色々な事に挑戦し、積極的にプチ恋をし、ハレとケが明確に存在し(若い人たちは、一年中仕事で、ハレの日が少ない)そして、刺激を求めて出かける。それが、イマドキのオトナ。
私とバカ話をして笑い、面白い話があると飛びつく。(お蔭様で卒業式の参加申し込み者は60名を越しています)
しかし。


その「元気」「好奇心」もある程度の予測ができるからこそ楽しいのだ。
楽しい事の予測。
新しいテレビが出る。
買うのは中高年ばかりだ。(と、新聞に書いてある)
テレビを買う。テレビは提供してくれるワクワクがわかっている。それが、さらに快適になるから買う。
買ったところで、ボタン操作が多くてげんなりする。
当たり前の話で恐縮だが
ななめドラム洗濯機の人気も解りやすいからなんだと思う。
ただの洗濯機、多分、新しいものは便利だと思うが、色々機能がついている。
そこででた「ななめ」という、誰でも解る言葉。これだ。と思うわけだ。これは、解る。
ライブドアの話。野球球団を買うというときは「若い男の子が、なんだか、球団を買うといっているよ。すごいね」となる。が、ニッポン放送の事件辺りからは複雑になってきて、「うーん、なんとなく、ライブドアが好きではない」となる。
複雑なのは伝わらない。ライブドアに関しては私のコメント云々ではなく、「風雲児」として「新しい物好き」なシニアから受けていたものが、突然複雑なことをしだしたので、ちょっと飽きが来ている。
伝わる言葉は解りやすいワクワクじゃなくちゃいけない。
昔、広告の先生が言っていた。「広告には3つある。当たり前ジャン、そりゃそうだ、意味解らない(時代が先端過ぎる)。いい広告は「そりゃそうだ!」と思わせるものなのだ」と。
若かりし私はものすごく感動しまして、未だにそのことを心に刻んでいるんですが
サービスも、見せ方も、「そんなの今までと一緒じゃん」というのではなくて。さらに「なにいってんの、そんな小難しいこといってよくわかんない」というのでもなくて、「へー!そうなんだ!なるほどね!すっごーい」と思わず唸ってしまうような解りやすさと伝わり具合が必要なんだってことだ。
別にシニアの話だけじゃないですが、ここの所気になっていたので。