第三者評価
髪の毛を切る。
そのときは「うーんいまいちかも。もっとさっぱりだったほうがいいな」と思いつつ帰るのだが(しかし、私の要望が通ると坊主になってしまう)
次の日に「素敵な髪型だね」と褒められると「ああ、よかったな」と思う。それはシニア・シルバー層の話だけではない。
パソコンを教えていて、突然伸びる人と伸びない人がいる。
伸びる要因はいくつもあるのだが、その一つに第三者の評価、という項目がある。
例えば、先日Oさんが某氏にプレゼントをもらった。
それは、そのときのOさんにとっては「大したものじゃなかった」
「大したものじゃないんだけどって、言われてもらって、本当に大したものじゃないのよね」と、Oさんが毒を吐く。
あ、ちなみにOさんは女性、某さんは男性。
恋愛関係とかではなく、ただもらっただけなのだが。(本当に某氏は、その商品をもっていたものの、いらなかったらしい)
しかし、その商品の中身を聞いた第3者が、「それって、結構いいものですよ!!」と言った瞬間、Oさんの顔つきが変わった。「あら、そうなの、ラッキー。なら大切にしなくちゃ」
ちなみに、あとでその商品が結構いいものだと知った某氏、かなり悔やんでいたと聞いたけど。
知名度が弱い場合、もしかしたら、第3者の視点がそのブランド評価に至るのか。もしくは、ブランド自体は第3者が作るのか。シニアはよく言う、「○○さんが言うから信頼できる」「名前を聞いた事が無いから信頼できない」
本日、別のOさんが2週間ぶりにお教室に来た。
先日のビンゴで時計を当てたらしい。
「家に帰ったらね、だんながすごいいいもの当てたねって。すごい嬉しい」
自分の評価ではなく他人のものさしも、シニアが購買に走る一つの尺度なのだ。
誰かが見たときにきっと良いといってくれる。想定のしやすさ。
そう、先ほどのパソコンの伸びる伸びないだが、第3者としての子どもが「かーさん、すごいじゃん」「とーさん、すごいじゃん」その一言がその人ののびる・伸びないを意外と左右するのだ。子どもの教育もそうだと思いますが。
シニアが口コミが強い、というのは、メディア情報に対して他人感があるところで、近くにいる人の言葉は信じやすいという特性が挙げられるのだと思う。それは決してワルイコトではない。その人が信頼できるのであれば、その人の評価が自分の評価に近くなる。そういうことだ。
私の周り(シニア層)でここ1ヶ月でレッツノートが4台売れた。たったの4台だが、レッツノートは初心者が買うにはちょっと高いパソコンだ。そのため、今まで購入する人が殆どいなかった。それでも、「マミコさんがお薦めしているから」と買うんだ~・・・。先日放課後倶楽部で取材に行った会社のホームページをさらりと紹介したらその場でその店で買っていた。「インターネットで買い物したという形跡が欲しいの」
第三者評価を考えているか?色々考える事が多いですね。