楽しいものは楽しい。

私はよく「こどもっぽい」といわれる。決してほめられたことではないのですが。
人様に迷惑をかけないように気をつけているが、悪戯をしたくてたまらない。
木とかあると、すぐに接着剤を持ってきて何か作ろうとする。実験が好き。虫とか見てるの好き。(蛙、なめくじはNG.ヌメヌメはだめ。)
1年生になったばかりの甥と真剣に遊ぶ。一緒に小学1年生の付録を組立てながら甥の分を奪って作りたくなる。(ギリギリ理性で抑える)
ノートに絵が多い。本当に子どものような絵ばかり書いている。(私と打ち合わせをしている人は知っている)
多分、どこかで大人になるタイミングをなくしちゃったんだろう。もしくは自分に素直に生きているだけか。
私は大人になるとこどもがえりすると思っている。
いや、こどもがえりするんじゃない、ただ、したいことに対して素直になるだけなんだ。
こどもが楽しいものは大人も楽しい。ただ、中年が素直じゃないだけで。
社会に出ると大人になることを要求される。「大人であること」を善しとされる。となると、定年退職して大人であるべきタガがはずれれば、それは素直な自分であり、こどもがえりじゃなくて、素自分を出しているだけなのである。
スポーツをしていて楽しいとか、「子どもの頃に戻ったようだ」という表現は実は「素直じゃないな♪」というところで、本当はこどもは楽しいのである。そういえば、真夜中の子どもたちって誰かの本にあった。


昨日、せっかくの休みであったのに嫁した姉が泊まりにきていた。
それに付着するように小学1年生になったばかりの甥が大好きなムシキングのカードをじゃらじゃらさせながら来た訳だが、しばし見ているうちに甥とシニア層の楽しそうな時の目が同じということに気づいた。
はっきり言って、ムシキングなんてよく解らない。でも、彼がムシキングを好きな理由は彼に説明してもらった。(こどものような「なんで?」「なんで?」を繰り返してみた。このナンデナンデがすきなのです。私は。だから詰め将棋って言われるのか!!!)その理由は多くのシニア層がおけいこをはじめたり、どこかに行ったりするのと同じ理由であった。
多くのシニア層を対象にするビジネスは、殆どが「オトナ」に目を向けている。
だから、つまらないんだな。
ビジネスをしている人が楽しいことは、きっとシニアも楽しいんだ。
さらに、こどもが楽しいことはきっとシニアも楽しい。
楽しいものは、楽しい。
そんなあたりまえのことを忘れて、多くの人は「シニア」という側面に縛られている。
昨日、実は某施設を見学しに行った。団塊世代をターゲットにした感じの施設である。
ああ、これは微妙ですね。と言う部分と「ここはうまくいけるでしょ」という部分が混在していた。
もったいないなー。というところもあったし。本当に、もったいない。
目の肥えた、年を取ったこどもたち。つまり、シニアビジネスってそういうこどもたちを対象にしているんだと思った。