できる、わかる。

10月 18, 2017

リンクを張ってくださった方が、こんなことを書いていらした。

リアルお仕事で、物流は三人のシルバーが動かしています。出荷量が少ないので、働ける内は働きたいシルバートリオが短時間づつ遣り繰りしておられます。
 このトリオ、パソコンは一応使えるのですが、腕前がどんなもんなんだかさっぱり掴めません。
 一般にパソコンが使えるレベルと言うのは画一の段階がなくて、個性に近いのではないかと思います。一定の基礎学習をしたわけではなく、必要な部分だけをその都度独学で習得していますので、どのアプリケーションも歯抜け状態で使えるところだけを使っています。

イトヘン業界の片隅から
うちのスタッフと爆笑しながらブログを拝見させていただいた。「解る解る!!」
当社にも再就職のためにパソコンを習得される方がたくさんいらっしゃいます。
先日いらした方は「とりあえず、エクセルは触ったことがないけど明後日から仕事だから、エクセルについて説明してほしい」
エクセルの基本的なことを学習していただき、文字の入力、消し方などなど、本当に基本的なことを覚えて「私、エクセル、できるっていっちゃったし。テヘッ」と教える側としては真っ青になるようなことを言い残して仕事場に向かわれた。
このブログを読んで、昔々、シニア層に対してエクセルを利用したアンケートをとったことがあったことを思い出した。
もともとはシニア層がターゲットではなく、もう少し若い45歳くらい前後の方がターゲットだったのだが、彼が「僕はエクセルが使えるから大丈夫だ!」とクライアント様を説得し、説得し、説得しまくって、アンケート対象になったのだ。(ちょっと特殊な仕事でした)
全員に私が作ったエクセルアンケートシートを配る。
どんなにいたずらされても狂わないように、ロックを掛け捲る。
実は隠しシートに計算式が埋め込まれていて、それがすべてきたときに合体さえすればそのレポートの概要は出来上がるという、気合をこめた代物だった。説明書も完璧にした。「セル幅などは変えられないので変える必要はありません。」などと説明書に記載した。そして最後に「このシートは集計しやすい形になっていますので、いじらないように、くれぐれもいじらないように」と記入して、全員に送る。
全員から結果が上がってきた。皆さん、言いつけを守ってくださって、それはそれはさくさくと仕事が進む。
しかし、その該当シニアのシートになった瞬間、計算がおかしくなる。
「なんじゃこりゃ?」
埋め込んだ計算式は全部消えている。というか、列とか行とかも最初に提供したものと違う。
そのセルには他の言葉が入らないように入力規則もかけているにもかかわらず、関係ないものが入っている。
なぜだー。なぜだー。
よくよく見ると、彼、「エクセルが使える」が故に、アンケート用紙を作り直したらしい。どうも、セル幅とか、自分のいにならないのが悔しかったらしい。まったく同じ形に整えて出してきてくれた。そんな手間をかけるならなぜ、私が提供したシートを使ってくれなかったのだ。と、パソコンの前で呻く。
時折、エクセル埋め込み型のアンケート用紙をまわすと、こういうことがおきる。どうも、いじれないことに対して「いじりたい魂」が疼くらしい。
しかし、本当にエクセルが解っているというのであれば、後の処理が大変なことも解ってほしかった。
そこまでできるのが能力なのか、直しちゃうのが素なのか、はたまた嫌がらせなのか、私には全くわからなかった。
ただ、「使える」という言葉はシニアにおいて、いや、シニアだけじゃないですけど、得てして大歓迎という内容ではない、ということを、このブログを読んで思い出しました。
ありがとうございました。