シニアなう
会社のブログを「公式」にしてから、なんとなくスーツ着用の気分になってしまい、書くときのテンションが落ちてしまった。
そして、いま、新しくブログを立ち上げ、「一般の生活」で見えていること、気になっていることなどをつらつら書こうと思う。その「一般」は、あなたの知っている世界かもしれないし、あなたの知らない世界かもしれない。しかし、そういう世界があると言うことを知ることが、現在のSNSなどによって同類の人ばかりが集まるようになった社会においては存在意義があるのではないかと思っている。
弊社と言えば、「シニア」であるからこそ、シニアなう、を今日はちょっと書いてみよう。
いまどきシニアってどうよ
会社を設立して14年になり、昔より「シニア」が難しいと感じている。
それは、マーケットが複雑になった、というよりも、母集団が大きく、意見が通りやすかった団塊世代が会社勤めを終了し、少し声が小さくなったために、聞こえにくくなっているせいかもしれない。
また、団塊世代をシニアとすると、「シニア」が年を取り過ぎた。
10年前は、団塊世代が60歳前のプレシニアであり、元気で、現役だった。
母数も多いことから、シニア世代という言葉が、新しい時代を作るようにキラキラしていた。
今のシニアはどうだろうか?
団塊世代によって、良くも悪くも、シニア世代の見本ができた。
それをみて、「ああなりたい」「ああなりたくない」など、客観的な評価ができるようになっている。
つまり、自分でシニア世代を開拓するのではなく、
想像できるシニア世代を過ごすのである。
そう、今のシニア世代は、しらけ世代に突入している。
ここ数年、「シニア層」のパワーが落ちているのを感じている。
加齢による衰えというのは、15年前も変わらないが
代替製品が多いため、諦めるのが早くなっている気がする。
以前は、コレを使いこなしてやる!でも、うまく使えない!とフラストレーションをためる「シニア」が散見していたが、最近は「難しい、じゃあ他のを使おう」というようになっている。
世代がそうだ、というのではなく、恵まれている時代だからそうなるようにできている。
となると、パワー不足を感じるのだ。
10年以上シニア層を観察し続けて、
パワーのあったシルバー層が老人ホームに移動し始め、
シニアがシルバーになり、プレシニアがシニアになり・・・
今、シニア層のパワーが弱い。
パワーが弱いシニア層に
個人のパワー、とは、欲求から解決法を生み出す力だと思う。
今は、面白いことがあったら飛びつくパワーはあるが、新しいことを開拓するパワーは落ちてきている気がする。
だから、今時シニア層を対象に展開をするのであれば、話題になること、面白いこと、難しくなくて楽しいことを提供し続ける必要がある。
ちなみに、弊社は、シニア層ももちろんチェックはしているが、比重を3,40代に移しつつある。
それは、自分がシニア世代に近づいてきたからかもしれないと思っているが、それはまた機会があればいずれ書いてみよう。