シニア層とインターネット

Case1:
A社のカードを持っているんだけど、甥がなんか、賢そうな使い方をしているから、私もインターネットで調べたいの。というMさん。
A社の名前で検索すると広告部分に他の会社が出てくる。
間違えてその会社をクリックしてしまうMさん。
その会社を読んでいくうちに、画像が内容を的確に表さないページに出くわし、その画像が意味があるものだとMさんは思い込み、クリックできないのにクリックし続ける。
私はその時遠くにいてMさんの背中を見ていた。あ、そこはクリックできない、と声をかけようとした瞬間、Mさんは園画面を閉じた。
「Mさん、今のは”戻る”でよかったのに」
「まみこさん、やっぱりインターネットで調べるなんて難しいのかも。」
久しぶりに「ああ、この人のためにもウェブサイトは使いやすくなくては」と思い直す。
もう一度A社を検索し、今度はトップページまでついていってあげる。はい、ここですよ、とその会社のページを出す。さて、どうでるか。
画面中央にお客様番号、とあるところに、突然彼女は財布からカードを取り出し、入力し始めた。
「やっぱり、こういうのって登録しなくちゃね」
そうだ、この画面には「ウェブ会員で登録しましょう」と言う画面がすぐには見つからない。あー、もったいない。
ポイントがどうやって溜まるのか、どういう得点があるのかを熟読し、やはり、私が常々言っているように小さい文字でも画面を舐めるようにして読み、
そして、彼女が言った。
「私、今まで損してたみたい。これからはこのカードで買い物するわ。」
そう、ウェブサイトが伝われば、きちんとファンが増えるのだ。あとは、そのページに連れて行ってくれる、説明員がウェブ上に必要なだけで。
Case2:
「インターネットは息子がやっている、僕もたまにする」というAさん。
「パソコンを使うと息子がうるさいから隠れてやっているんだよ」と笑う。
ところで、突然パソコンを買いたい、と仰った。
価格.comでパソコンを探す。
そんなこんなで、色々とソフトも揃えようか、と言う話になった。
とりあえずamazonを表示させる。
「それ、今、何見ているの?」
「amazonです」
「amazonって?」
「そういうお店の名前です」
「ああ、聞いたことあるよ、amazon.comってやつだ」
「そうですね~」
「で、それどこにあるの?」
そういえば、2000年の頃ってそんな会話って結構あった気がする。
私が卒論でamazonをとりあげたときに、色々な人が「amazon?」と聞いてきた。
ちょっと新鮮な気分。