ユーザーに期待しない
とあるウェブサイトをシニア層に操作していただき、そこから印象などをヒアリングする、という仕事があるのですが、比較的多くのシニア層が広告までそのウェブサイトと認識しているということがあった。
最近、広告が巨大化しているため、それが一番目立つのだ。
ださい広告が出てると「このページは安っぽい」
フラッシュとか、色のはっきりした(ハッキリしていないと安っぽいらしい)サイトを見ると「これはお金がかかっている」
伺いながら、世の中は色々な思い込みによって成り立っているなあと、思う。
コンテンツを評価して欲しいのに、広告が大きくて広告ばかり見えてしまう。
制作者は自分のコンテンツを見て欲しいだろう。多分、そう見えていて、ガックリしたと思う。
この手のガックリ話は色々なシニアビジネス周り?でよく聞く。
ユーザーに期待してはいけない。ユーザーが同じものを見て、同じことを考えてると期待してはいけない。
ユーザーさんには本当に、色々な思い込みがある。
当社のパソコン教室は御月謝制度なのだが、その月謝制度を勝手に自分で改変してしまう人もいる。
そういう制度だと思ったから、というのが理由だが、その理由というか、理屈が意味が解らない。
来校する時間帯も、コースによっては決まっているのだが、それも勝手ルールを作ってしまうシニア・シルバー層は多い。若い子は意外ときちんとしている。「入会時に説明しましたが」とニッコリ伝えると「うん、でも、僕はそう思ったから。」いやいや、意味が解らんて。
だから、最初にわかってもらおうなんて期待しない。
3回くらい、間違えたら、解ってもらえたらラッキー。と思わなければやっていけない。
そんな中
業務用途でGoogleマイマップを使ってはいけない
家庭訪問のために訪問先を住所で確認するのにWebの地図サービスを使ったが、1つ1つバラバラで表示するのではなく、まとめて1つに表示したかったところ、Googleマップのマイマップがそれに使えた。場所にマークを付けて印刷するのが目的だった。印刷してウィンドウを閉じたとき、それで消えるものだと思った(つまり、保存する機能だとは思わなかった)。公開/非公開の設定が下にあるのには気付かなかった。
高木浩光@自宅の日記 さんより
多分、この方は「使える」人なんだと思う。
問題なく、自分はそれなりに使える部類だと思っていると思う。
それでも、思い込んでしまう。
だから、技術者や制作者の当たり前は、使用者(「ふつーのひと」)にとって、まったく通用しないということを肝に銘じなくちゃいけない。
自分がそうだと思うから、この場合は確認もしなかったし、疑いもしなかった。
普通に問題なく使えている人でも、そうだ。
mixiに書いてある日記は個人的なものだから、まさか他人が見ると思わないとか、(でも、技術側から見たら、別に技術側でなくてもですけど、誰かが見るってことは他人が見るってことじゃないかと、当たり前の様におもえるのだけど)
インターネット(だけでなく、人生色々)には、誰もが思いつかない思い込みが結構ある。
そのサイトを使う人が全員熟達者だと思うのはやめたほうがいい。
ユーザーが熟達者であることを期待してはいけない。
ユーザーが思い込みがないとかも期待しちゃいけない。
熟達者は2割弱ぐらいの意識をもっておけばユーザーに期待し過ぎなくてラクなんじゃないかな。と思う。
ところで、西武ライオンズ、優勝おめでとうございます。
岸君があまりにも素敵で胸キュンしました。え?ワタシはジャイアンツファンですが。このままだと優勝本を買ってしまいそうです。