美しき譲り合い社会(責任の)

どうしても「ビジネス数学研修」を広めたい。儲かる儲からないではなくて、辛い上司の負担をなくして、上司が言っていることが分からない辛い部下の負担をなくして、幸せな仕事環境を作る手伝いをしたいからだ。

消費税の計算ができないことに対して「常識がない」と無駄に怒る上司はもういない。

「割り戻しておいてね」と言われてわからなくて当社拒否になる部下はもういない。

そういう社会にしたい。だから、一大旋風巻き起こしたいというわけではない。必要な人に、届けばいい。だから、必要な人にビジネス数学研修を広めたい。

しかし、実際はほとんど売れていない。(でもあきらめてない)

会社にヒアリングに行けば「そういうのはせめて大学までででやっていてほしい。うちが教えるのは会社で使うやつだけだから」

大学にヒアリングに行けば「そういうのはせめて高校まででやっていてほしい。大学でそういうことを教えるのはさすがにちょっと」

高校にヒアリングに行けば「大学進学率が必要なので、数学のような無駄な授業にエネルギーを割きたくない。義務教育の内容以上は…」
小中「とりあえず試験さえクリアして進級してさえくれればいい。テストにはここ出るよ~覚えてね~!」

なんて、なんて美しい譲り合い社会なんでしょう!(責任の)

その世間をくぐってきたら、できなくて当然なのです。
ちなみに、若い子だけではない。40歳でも数学ができないなんてザラである。
最近、趣味で通う人が増えた、会社での数字が意味が分からなくてプレッシャーすぎるという!という方、多いのだ。全然不思議なことではないし、今できるチャンスになるならばいいと思う。

ということで、この美しき責任の譲り合い社会で、だれも責任を取らない世の中で、突然「自己責任」「社会人としての責任」という風呂敷を渡されて、どうやって使おうか迷っていて、当然だと思う。

誰かが、責任を取るならば、誰なんだろう。