視野が狭い!

うちのお教室は別に「若い人禁止!」というわけではなく、若い人もいる。ただ、圧倒的にシニア層が多いだけで。
若い人もシニア層の会話に井戸端会議的なところに乗り込んでくる果敢な人もいる。
ある日57歳のMさんと36歳くらいのIさんが同じウェブを見て盛り上がっていた。
発端は私が教えた美味しい店リストである(てへへ)
Mさんはインターネットは普通に使っている。何の問題もない。ネットで買い物もしている。
Iさんは楽天で買い物をするのが好きな楽天ポイントラブな人である。
ところが


同じサイトを見た瞬間、Mさんが言った
「どこを見ればいいの!?」
Iさんが横にいたから焦ったのもあるだろう。目の前にあるクリック先に全く気づかず、スクロールをしてしまう。
「あっ」とIさんが声を上げる。「そこです。」
文字通り「あっ」という間に画面がスクロールされる。
「ああああああああああああああああああどうして解らないんだ・・・・・。」と心の中で叫ぶ。「そこだ!そこそこ!!!」
解るんですよ。Mさんがわからない理由も。でも、解って欲しいんです。
思わず般若みたいな顔をしてスクロールを止めて欲しいと願ってしまう私。
するとIさん。「ちょっと貸してください」と元いた場所に直ぐに復帰
「あー、こんなところにあったのね。気づかなかった」
そう、気づかないのである。全く。
年を取ると動体視力が落ちる。
カタログや本と違って、スクロールと言うのはシニア層にとっては「早い」。
慣れた人ほどコロコロ(ホイール部分)を使いたがるから、早すぎてみてもらえない。
「高齢者への対応が必要です」と書いてあるウェブサイト教本は多い。
もし、見てもらうのが高齢者(といったらグーパンチが飛んできそうですが)だったら、対応は必要である。
でも、まだ視力対応と言葉対応、よくて行間対応くらいしかないのが現状。
もっともっと良くなって欲しい。
#ちなみに、「高齢者に対してのネットアンケートして」と最近言われますが「厳しいなぁ」と思っております。さらにですね。「え、パソコン教室なのに、高齢者はアンケートにも答えられないの?」というご指摘、心に突き刺さりました。そりゃそうだ。そりゃそうですよねぇー。ラジオボックスをおっかけてアンケートが前に進めないとか、戻るって押しちゃだめなのに押し捲っちゃうとか、使える人にとってはどうってことないことに悩んでいるんですものね。
アンケートフォームのユーザビリティも考えなくちゃなぁ。