シニア女性と口コミ
突然ですが、シニア層と口コミには3タイプある。と思っている。
これは、女性に限っての話だけど。
1)同等の口コミ
2)上から下への口コミ
3)空気伝播の口コミ
1)同等の口コミ
同じくらいのレベル(レイヤー)内で広まる口コミである。
レベルの基準を決めるのは彼女たちの心の中である。それは、こどもの幼稚園が同じ、という「同等」であったり、趣味が同じだったりと、そのコミュニケーションの場において女性は違う顔を見せる。
つまり、本人が「自分と同じくらい」と思っている人に声をかける口コミである。
これは仲間内で濃く広がり易い。
仲間が基本単位になるので、恥ずかしいもの、ださいと思われそうなものは口コミに登らない。本人たちが「カッコイイ」と思うかどうかが基本である。
また、誰かが落ちこぼれるとボロボロ辞めていく/離れていく。
同等じゃなくなることに耐えられないからだ。
そして、最後少人数になったところで残った人に対して「あの人はすごいわね」という賛辞が贈られる。
2)上から下への口コミ
これは、PTAのママさんなど、昔から仲間をけん引するタイプの人が「あんた、やってみなさいよ!」と半強制的にさせてみる口コミである。
これは、上の人の強制力に依存するが、リーダーシップがすごければすごいほど、とにかく幅広い人脈を持つ。
また、上からの指示なので、「あの人はできて、私はできない」というのがあまり苦にならない。
3)空気伝播の口コミ
電車の中で隣の人の雑誌を思わず読んだり(ごめんなさい)、他の人の話を聞いたりしてしまうように(ごめんなさい)、口コミと意図せず、口コミになることがある。
全く知らない人から伝播する口コミもあるが、ご近所の○○さんがやっているのよ、的なウワサレベルな口コミもある。「あの人が出来るんだから、私もきっとできるに違いないわ」的な。
自分の商品がどの口コミレイヤーに入るのかを考えると、シニア層へのアプローチも変わってくる。
また、よくあるのが、シニア層が口コミしたくてたまらないのに、サービス名が難しくて口コミできなかったり、サービスが絞り込めてなくて「あれよ、あれよ奥さん」みたいなアレアレ口コミになり、あれあれーと言う間に、伝わらずに記憶から消えていくというのもある。
あとは、カタカナだったりすると、結構適当な名前に変更されて伝わってしまったりもする。
ということも、鑑みながら、シニア向けの商品を開発していく必要がある、ということです。
今度、この辺のウォッチ事例を書いていこう。(折角ウォッチというカテゴリを作ったので。)