Twitterとシニア層

震災以降、弊社が運営するパソコン教室では
インターネットをやりたいという入会者が増えている。
インターネットをやりたいというだけではない。
Twitterをやりたいという方が老若男女、増えている。
「地震に強いのはツイッターだって聞いたから、それのやり方を教えてほしい」
「ツイッターはできておかないと。」
震災前は、どんなにTwitterを薦めても「そういうのは若い子のものでしょ」と取り合わなかったのが、今では、Twitterをやりたいと入会されるのだから、時代とは変わるものである。
しかし、最近はじめたくなった多くのシニア層は「コミュニケーションツール」とは思っていないようだ。
#Facebookの方が友達を見せてくれる分、コミュニケーションツールと思われているようだけども。
随分前からTwitterのテキストは用意してあるので、基本的な操作についてはすぐに教えられる。
しかし、Twitterというのは、何かアクションを起こさなくてはいけないツールである。
アクションというのは、誰かをフォローする、ということである。
ココでそのアクションの先がわかれる。
その姿勢を見ているのがとても面白い。
比較的多いのは「とりあえず、Twitterに登録したらどうにかなる」と思っている方だ。
好きな芸能人も無く、キャスターも無く、「正解」の形を知りたいタイプ。
次にログインするのは相当先になるだろう。
あまり探求しようとせず、登録して、やり取りの練習をし、主要アカウントをフォローするも正解かどうか解らない状態を楽しめず辞めてしまうタイプ。
「これでTwitterしているってこと?」というのが口癖。
次に多いのは、目的設定情報収集型だ。
「私は駅の混雑情報が得られるというからTwitterに興味を持った」
「どこに何が売っているかというのが知りたいから」
このように目的がはっきりしている人もいる。
しかし、交通情報などは、事故が無いとその便利さが解らない為、何とも教えづらい。
高田馬場、で検索したら「飲んだ」「飲んだ」「飲んだ」って話しか出てこない。(笑)
「で、その情報どうやってみるの?」が口癖。
私は、彼らを見て、Twitterは小回りのきくミニメディアの時代になったのだ、と思った。
その次が、ラジオのお便りコーナータイプ。
「Twitterというのは、有名な人に直接話しかけられるんでしょ?」
「孫さんに意見が言いたい」
「TBSラジオにお便りを出してみたい」
返信をいただけたときには、ちょっとした興奮のるつぼと化す。
双方のコミュニケーションツールと思っていないので、返信が来るとびっくりすることもある。
その成功体験があればある程、Twitterははまり易い。
彼らを見ると、本当に、ラジオ番組なんだなー と思ってくる。
最後に、少数派であるが、男性に多い「ログインしたらぽぽぽぽーん」タイプである。
これは、ログインした瞬間に、誰かが自分のことを見つけてフォローして挨拶の魔法ですぐに友達百人できるかな、の世界である。
なので、こういう人が一番大変だ。自らフォローすることはない。最初の呟きは、大体、小難しそうな話である。
そして、「誰もいないじゃないか」とつぶやく。
「フォローしないと、フォローされないですよ」と囁くと、「フォローされたらフォローしてあげよう」と仰る、そういうタイプである。挨拶の魔法も、自ら挨拶しないとお友達できないですよ~
きっと、試行錯誤しながら、きっとフォロー/フォロワーが増えて行くのでしょう。
多分、「コミュニケーション」としての、Twitterと捉えると、ちょっと違う使い方かな、とも思わないこともない。
最初のころ、私がうまくTwitterの楽しさを伝えられなかったのは、自分の「コミュニケーションツールとしてのTwitter」の域を超えられなかったからかなと、今になって思う。
Twitterは新しいツールだけに、色々な使い方が出来る。
こういう時だからこそ、継続的に使ってほしいと思っているので、色々な使い方をそれぞれ提案できればいいなーと思っている。