こころとカラダは違うから。

最近、人と話しているときに「加齢」を「過労」といってしまいます。不思議ですね。
普段、私たちは1日何十人ものシニア層に接している。
若く見える方もたくさんいるし、若く見えるのが普通なのかもしれない。
昔は70歳と言えばイメージは杖ついている感じだったのが、杖はついていても今の杖はお洒落だし、昔ながらの「おばあちゃん」と言う人が都会にはいなくなってきた気がする。昨夜もシニア層30名の懇親会があり、若手で56歳、最高が88歳というメンバーだったのですが、皆さんオシャレでそれはそれは「若い。」
たぶん、シニアと接する機会がない人は昨日みたいな会で「うわあ、若い!」と彼らの若さに目を真ん丸くしてしまうだろうと思う。
若く見えるのはいいこととは限らない。
どうしてこんな質問をするんだろう、と思った時は大体実年齢と見た目年齢でかなり乖離がある。
いくら心が若くても、どんなにオキャンでイケイケでも、質問を聞くと大体の年がわかる。
そのくらい、パソコンと加齢はしっかり結びついている。
ウェブ操作には3つの問題点がある。
カラダ、ココロ、ワザ。
ココロはコンテンツに関係する。ココロが若い人と若くない人が欲するコンテンツは違う。
こんな情報見たくないわ、もっと新しい情報、面白い情報がほしいとシニア層は言う。
「ばばくさいのなんか嫌よね。」と彼女たちは口を揃えて言う。私は若いんだから、シニア向けとかって「ちょー関係ないしー。あ、でも、シニア割りは大好きー」って感じだ。
カラダは年齢に依存する。
あたりまえのようですが、年齢が高くなると、ウェブ操作がまったく変わってくる。
年をとると忘れっぽくなる。細かいことに気づかなくなる。視野が狭くなる。面倒くさくなる。覚えられなくなる。文字が読めなくなる。考えたくなくなる。
ココロは若い情報を欲しているのに、体は正直だ。「若い子向きでチョー使いづらい」とか思っている。
ワザは経験に依存する。とはいえ、最近、そのことも少し疑問視していて、独自でインターネットを使っている方はリンクをダブルクリックすると信じている方もいらっしゃるし、ツールバー系はいろいろと混乱している。ワザも比較的加齢問題がかかわっている。
見た目の若さにだまされてはいけない。
上澄みの言葉にだまされてはいけない。
ココロとカラダはどうやっても違うのだから。