プライドが邪魔をする
Hさん(女性)が言う
「息子はいろいろつかえるのよ。私も色々聞きたいんだけど、「お母さん本当に何もわかっていないんだな」といわれるのがいやで、聞けないのよ。馬鹿だって思われたくないじゃない」
Oさん(女性)が言う。
「2人の息子で、下の息子はやさしくていろいろ教えてくれるんだけどね。上の息子はぜんぜんダメ。でも、下の息子に聞いてばかりだと嫌がられるかなぁと思って」
Uさん(男性)が言う。
「何度同じことを言ったらわかるの?っていわれちゃって」
シニアは「聞いて馬鹿と思われたくない」というプライドがわからないところをクリアにできない。
Oさん(男性)が言う
「○○(所属団体)の若い子達はみんな携帯で連絡くれるんだよ。携帯のメールで。でも、返事がよく打てないから、この間D社に文句を言いにいったんだよ。お宅の説明書が難しいって。そしたらさ
「技術者がマニュアルを書いているからしょうがないのです」
だって。まったく困っちゃうよね。頭来たからK社に変えちゃった。」
と、仰った。
「でも、マニュアルがやさしいからお薦めです、って言ったらOさん、買いますか?」と言うと「うーん、確かにそれはぴんとこないねぇ。でも、世の中にある以上、わかっていない人に向けたマニュアルがあってもいいんじゃないの?」
「そうですよねぇ」
わかっていない人の説明は的を得ないので難しいが
わかりすぎている人たちの説明も難しい。
プライドが邪魔をして、聞けない人たちの味方であるはずの説明書が、味方になってくれない。
説明書の存在意義は、ビジネスチャンスかもしれない。