原因は・・・
なぜ入力フォームで失敗するのだろう、と、目の前にいるシニア層をずっと眺めていた。
ウェブの入力フォームだけではない。
今日いらしたオジサマは某ウィルスソフトの登録が出来ない、購入したのに期限が伸びないと文句を言いながらいらっしゃった。
他のおばさまは入力フォームで「変な画面」が出るとプリプリしながらいらした。
他の方は、思いもかけず保存してしまったと文句を言っていた。
なんでだろう?と操作を見ていたら、彼らは文字を消すときに、なぜか一様に「BackSpace」を押している。
当教室ではDeleteも絶賛推薦中だ。「ちかちか(カーソル)より後ろの文字を消すときはDeleteを押しましょう」と教えている。
なのに、操作に慣れてくるとだれもがBackSpaceを使う。カーソルより後ろに文字がある場合はマウスでクリックしなおす、もしくは矢印ボタンで文字列の最後にカーソルを動かして、そしてBackSpace.
さて、インターネットで、入力欄にカーソルがない場合、BackSpaceを押すと・・・そう、ご賢察の通り、前の画面に戻る。しかし、画面を見ていない(手元に注力している)シニア層は画面が変わったことに気付かない。
「素敵な男性は目で殺しても、パソコンは、目じゃ殺せないんです。」シニア層は見つめたところから入力できると思っているので、入力フォームの入力欄を穴があくほど見つめて、マウスを他にやって(そして無意識にクリックして)入力する。「あ、間違った」とBackSpace。・・・・・。ご賢察の通り。前の画面に戻る。
前の画面にもどると言う事は、彼らの辞書にはない。となると?
「あれーーーーーーー?元に戻った!おかしい!私は何もやっていないのに」
いわば、彼らにとっては「冤罪」である。なにもやっていないのに、何もやっていない筈なのに、私は悪くないのに画面が勝手に「変」になる。
そして、パニックになり終了する。
今日の某ウィルスソフトのおじさまは、「無意識に」「気軽に」Enterを押す人だった。
いや、気軽にEnterを押しているのではなく、何でもかんでもEnterをカッチシ押す、まめな、几帳面な人なのだ。
そう、ご賢察の通り。
Enterを押す事によって確定の画面になる。そしてエラー。
「私は何もやってないー」
エラーが出てパニックになった人ほど大変なものはない。
「今、Enter押してしまったので」
「押してない」
「変換をするときに長くEnterを押しているので」
「・・・・。知らない。」
どこぞの裁判だろうか。「無実です」「記憶にございません。」
正直、仕様なのでどうしようもない。(ギャグではない。)
たとえば、入力フォームをクリックしたときに色が変わる、それだけでもエラー率は低くなりそうな気がする。
入力フォームの行間を広げる事で対処できることもある。
そういうエラーを見越して、入力フォームを作るべきなのか、と悶々とした一日でした。
しかし、某ウィルスソフトのウェブサイト、使いづらすぎ。目的が達成できないときほど人がいらいらすることはないのに。変なカタカナが多すぎて、初心者には本当に使いづらい。支払いまでは簡単なのは、なんかの詐欺なんじゃないかとも思えてきた。あー、大変だった。