シニアとインターネットショッピング
先日、インターネットショッピング講座を開催。
女性ばかりだったことも有り、「きゃあ、素敵」「買いたい」と最初のうちは大騒ぎだったのに、後半はモクモクモクモク・・・・誰も講師の話をきかずに(講師はワタシではなかったのですが)ひたすら検索・・・
質問で挙がったのが「IDの決め方」だった。これはどうも理解が出来ないらしい。
さらに、「IDもしくはメールアドレス」というのも混乱を引き起こすらしい。
彼らは私たちが想像も及ばないところでいつも四苦八苦している。
見ているだけでも勉強になる。
その近くでNさんもインターネットショッピングに挑戦していた。
とあるところで知った「売れ行きNo.1のみかん」を買いたいらしい。
お気に入りにその画面が入っていて、「このみかんが買いたいのよね」と仰る。「だって送料無料よ」
買い物籠に入れる。「ここまではできるのよ」
ところが、Yahoo!IDが入っている状態で、パスワードが求められた。
「パスワードパスワード・・・」と彼女が出してきたのはプロバイダのパスワード。
そして入力。
「パスワードが一致しません」以上。
「おかしいのよ、パスワードが一致しないって」
「このYahoo!IDはNさんがご自分で作ったものですか?」
「うーん、孫か娘か・・・・誰かが使うわね、っていっていた気が・・・」
「このIDと対になるパスワードはお持ちですか?」
「うーん、パスワードはこれしか持ってないわ」とプロバイダの紙を見せてくれる。
解らない、ということはそういうことだ。
これはちょっと極端な例(でもよくあること)で、誰かがそばにいなくちゃ買い物が出来ない例なのだが、これ以外にも画面の「カート」の文字が見つからないとか、画面に書かれている内容を理解できないとか、慣れている人にとってどうってことないことが、彼らにとってはとても大問題だ。
結局IDを消して怒られるのはイヤなので、楽天で同じお店があったので購入してもらう。
ずっとついていたので無事購入することが出来た。
向こうの方では講習中の女性が「友達がインターネットで買ったら○○がおいしかったっていってたんだけど、それってどうやって出せばいいんだろう?」と摩訶不思議のことをいっていた。○○を取り扱っているお店が山のようにあるということを彼女は知らない。知っているんだろうケド。
「年を取ったらインターネットで買い物したい」と今どきのシニア層は思っている。
でも、彼らが購入したいのは「正解」だけなんだとも思う。失敗の余地が無い。
そういうのってどうしたらいいんだろう、と考える日々。