性能と機能
Tさん(75歳)がいらした。
今度、パソコンを買おうと思っているんだよ。
ところで、みんなGoogleというのが入っているらしいんだけど、
どのパソコンを買えばGoogleというのが入っているんだろう?
Sさん(64歳)が言う。
パソコンって偉そうよね。
出来ない私を馬鹿にしてるって感じ?
Yさん(70歳)が言う。
できることは少なくていいよ。
そんなに使いこなせないんだもん
だから、安くていいんだよ
機能が少なくていいから安いのが良くて、といいつつ、アレがしたいコレがしたいといいつつ、起動時間が遅いと怒るシニアは多い。
解っていない人は、性能と機能の違いが解っていないということだ。ということをうちのスタッフが力説していた。
機能が少ないと安く感じる。
できることが少ないんだから安いんでしょ?
でも、やりたいことは簡単だからできるでしょ?だって、パソコンでしょ?
名簿作って、その中から亡くなった人は省いて、年賀状にしたり、時には往復はがきにしたり、それから、たいしたことじゃないと思うからお店のホームページを見たり、たいしたことじゃないと思うから、かっこいい年賀状を作ったり、デジカメでアルバムを作ったり。インターネットでホテル予約とかって、若い子ってぱぱぱっとやるじゃない。あーゆーことやりたいのよね。あ、難しいことは嫌よ。ゲームとかはマージャンだけでいいわ。
でもねー、パソコンって使えるようになるのに時間かかるじゃない。なんか英語出たりしてさ。
あれって、つける気なくなっちゃうのよね。
彼らは性能=機能である。
自分がやりそうなことは大して機能が入らないと思う。と勝手に思い込んでいる。
だから、安いもので自分のしたいことは十分に出来ていると思っている。
だから、起動時間が遅いのが理解できない。
起動時間が遅いのが、馬鹿にされている気がする。
女心とシニア心、どっちがむずかしいんだろう?