経験則

「すぐに「僕の経験では」っていうんだから」と、上司のことを思う部下も多いはず。いや、多いな。ちがいます?
年齢が上がれば上がるほど、当たり前ですが、経験則が上がるのだから、「僕の経験では」ということが増える。
若造ではいいたくたって、経験がないんだから仕方のないこと。
こけたら痛い。それは経験。
すると、当たり前の事ですが、人はそれを無意識に避けようとする。(意識的にそうしようとする人もいますが)
未知のものに対しては臆病である。充分に経験をつんだんだから、今更「怖い」ことなんてしなくたっていいんじゃないの?と思ってしまう。ただ、それをやると「早く老ける」ので、新しい事に手を出す。新しい事って楽しいって、言う。


昔、「懐かしいは、安心である」ということを書いた気がするが、
つまり、経験則に基づいたものというのは、自分を裏切らない安心なものなのだ。
シニア・シルバー層がウェブを見ていて
私とは全く違うところで反応をする。
どうも、彼女・彼らの経験則では、その家具の置き方とか、例えば、信託銀行の話とか、「違和感を感じる」らしい。
リフォームできれいな部屋を見せられて、「ほっほー!」という私たちの横で「これは、ここがおかしい」と指摘する。
自分の得意分野では妙に経験を振りかざす、新しい分野では経験を振りかざさないものの、自分が安心できる場所=経験値がどこかで役立つもの、というものに無意識に目が行く。「安心できる」と。
オトナになる、ということは経験が増えていく、ということ。
経験を上手に活かしつつ、「新しい」だけを振りかざさない、安心なウェブがたくさんあればよい。
従来は、既存のものがウェブに載ったものって多いのだから。