無理をしない付き合い方
シニア・シルバービジネス、といってシニア・シルバーの人と会う時
たいていの若者は、突然「いいこちゃん」になる。
そういえば昔は私もそうだった。
話を伺って、にっこりと「参考になります」といえば、たいていのシニア心は掴めた。
でも、それじゃぁ、だんだん厳しくなる。
たとえばですよ、恋人がいたとしましょう。
会話してますか?
聞いてばかりだと「物足りない」といわれてしまいませんか?
ボケとツッコミ、とあるように、片っ方が突っ込んでばかりだと疲れるし、ボケてばかりでも疲れる。
両方がいるから、「コミュニケーション」なんです。
なのに、シニア・シルバーの方と話していると、みんな、頷くだけ。誰も突っ込まない。
昨日出た勉強会は、「シニア」の方が講師で
シニアの受講生が一人、残りは若者。
私は講義を聴きながら、何が違うんだろう、どこからシニアなんだろうと考えていた。
知り合いの45歳は知り合いの55歳よりよっぽど老けているし
友達の30歳は友達の25歳より若い。
年齢じゃなく、どこに違いがあるんだろう。
そして、「若い」という主観的な要素は、見た目以外に「考え方」というのがあるのだろうが、どこに線引きがあるんだろう?
大好きなAさんは81歳だが、「話が合う」。もしかしたら、合わせてくださっているのかもしれないが、二人で呑んでいるとえらい盛り上がる。きちんとボケも突っ込みもある。56歳くらい、63歳くらいののみ友達とも長い。
無理をしない関係なので、お会いするのは楽しいし、長く続く。
「若い人と毎日のみに行くと疲れるよ」とお兄様が言う。
なんだろうな。
対等じゃない。ということは解っている中で、人間として対等に(そして、失礼のないように)付き合うのが、シニア心のつかみ方なんじゃないかと思う。
私とシニアの方が話していると必ず周りから「うわー。話し方がシニア向けだ」と驚かれるのですが
コミュニケーションがお互いを喜ばすこと、(本当は会話をすること、なのですが)だと思うと、「自分も無理をしない、相手にも無理をさせない」というのが、シニアビジネスを理解する一つの要因となる気がしてならない。