事実1)シニア層のインターネットユーザーは増加している
シニア・シルバー層のインターネットユーザーは増加している。これは紛れもない事実。
上記のグラフはインターネット利用者の数だ。
毎年人は年を取っているから、50歳代、60歳代、という区切りもなんだかもどかしいが、とにかく増えている。
昔は当社が保有しているパソコン教室も「インターネットをしたい」という人が多かったが、最近では「インターネットはしている」という人が増えてきた。
「インターネットでモノを買うのは怖いけど、それでもやっぱり時代だから買いたい」という人も増えてきた。
昔だったら「インターネットで買うなんてとんでもない!」という話ばかりだったのに。
事実、その1.
シニア層のインターネットユーザーは増えている。
インターネットを「使えている」のではなく、インターネットという道具を通じて、たくさんの人が情報を得ようとしている。シニア層とインターネットを語ると多くの人が「インターネットを使えない」という言い方をするが、インターネットは「すること」に意味があるのではなく、「情報を得る」「商品を買う」「サービスを受ける」ことに意味があるのだ。
すっごい基本の話で本当に申し訳ないが、マーケティングで言うところのドリルと穴の関係なのだ。
しかし、多くのシニア層が、自分の目的の情報・商品を得ることができない。ドリルを買ったのに穴をあけられない。
それを多くの若者(狭義で技術者さん・デザイナーさん)は「インターネットを使えないシニア」という括りでさっくりとくくり、対象にしようともしていない。シニア向けのウェブサイトを作っている人だけが「シニア」ということばをウェブ上で意識するっておかしいのでは?
「インターネットを使えない」のではなく、「目的の情報が見つけられない」だけなのだ。はっきり言ってインターネットをする、なんて、目の前にある検索ボックスに検索用語を入れて、指マークになったらクリックする。それだけだ。
アクセルを踏む、前に進む。ブレーキを踏む、とまる。それなのに、「難しい」と思わせてしまう原因はどこにある?
「解んなくなっちゃった」「なんか、いっぱいありすぎて解らない」「難しい」
これは、インターネットを「できない」人が悪いんですか?クリックはできるのに、元には戻れるのに、閉じるボタンは押せるのに、インターネットを「できない」ってどういう意味なんだろう?
インターネットユーザーがふえている現在、「インターネットが不得手」な人も増えている
インターネットが「不得手」な人を取り込めるか、取り込めないか。
「シニアにはインターネットは無理さっ」とそっぽ向かれても、時代はいやでも高齢化社会。
今のうちにインターネットを覚えて、もし、万が一動けなくなっても買えるようにしておきたいシニア層と、定年退職をして都会を離れ地元に帰るシニア層がインターネットでものを買うことを考えると・・・。
さて、どうしましょうか。